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居留守を使うことにした。
♪ピンポーン! ピンポーン! ピンポーン! ピンポーン!
♪ピンポーン! ピンポーン! ピンポーン! ピンポーン!
♪ピンポーン! ピンポーン! ピンポーン! ピ(ブツッ)
マジキチな連打っぷりにどうなることかと思いきや、チャイムが壊れたらしく静かになる。
君は二度寝に入る。
そうして、次に目覚めたのは昼前で、完全にズル休み確定で、なんか翌日以降も学校行きづらくなったのでそのまま九ヶ月連続で自主休暇としゃれこんだ挙句に結局退学、以降も引きこもり生活は続き、恋を知らないまま高齢ニートとなり、ある日突然、自らの頭が白髪まみれになっていることに気付く。
空虚な部屋の中で唯一の音源となっているのは、PCに繋がった小さなスピーカーだけで、そこからは、今も、声優ラジオと恋の歌が流れ出している。
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