d)タンチョウの場合
ここは北の湿原。
タンチョウのリサは湿原を右往左往して、仲間を探した。
が・・・
「いない・・・?????」
仲間のタンチョウが一羽もいなかったのだ。
リサは頭がパニックになった。
「どこー!!どこー!!どこー!!どこー!!みんなあー!あたしはやっと帰ってきたよぉーーーーーー!!どこー!!どこー!!どこー!!出ておいでよみんなぁーーーー!どこー!!どこー!!どこー!!どこー!!返事してよぉーーーーーみんなぁーーーー・・・」
「うるさいなぁ!!」
通りすがりのエゾシカのシコタが、やたらと騒ぐタンチョウのリサに飛び蹴りをした。
「すいましぇん・・・ちょっとお聞きしますが、この辺りにタンチョウはいますかぁ?」
エゾシカのシコタはタンチョウのリサの問いを無視して、そそくさと駆けていった。
「おーい、シコタさぁん!!マブダチでしょ?何でシカトするのぉーーーー!」
タンチョウのリサはバッ!!とそこから飛び立ち、エゾシカのシコタを追いかけた。
「ねぇーーーー!!どこまで行くのよぉーーーーーー待ってよぉーーーー!!」
タンチョウのリサは、エゾシカのシコタを森の中を何度も見失いながらも必死に追っていたら、やがて広葉樹のいっぱい生い茂る森へ来ていた。
広葉樹の森では、悲鳴のような声やざわめきが響いていた。
「ねぇーーーー!!ねぇーーーーーってばぁーーーーー!」
エゾシカのシコタにやっと追い付いたタンチョウのリサは、早速聞いてみた。
「あのぉーーーーーーーー!この辺に・・・」
「お前いちいちうるさいよ!!ちょっと空気読めよぉ!!」
エゾシカのシコタは、馴れ馴れしいタンチョウのリサにしかめっ面して注意した。
「ちょっと前見てみ。今、どんな状況か判断しろよ。」
タンチョウのリサは、前で集っている沢山の森の動物達を翼で掻き分けた。
「ちょっと前御免なさいよぉー。ちょっと前御免なさいよぉー。」
掻き分けたその先に、タンチョウのリサは絶句した。
「た・・・助けてくれぇーーーー!!誰かぁーーーー俺を下ろしてくれぇーーーー!!」
辺りには、夥しい羽根が散乱していた。
それは、翼をばたつかせて必死にもがいていた。
「た・・・助けてくれぇーーーー!!誰かぁーーーー俺を下ろしてくれぇーーーー!! 頼む!誰かこの脚に絡んだ紐を取るだけでいいんだ!!誰でもいいから助けてくれぇーーーー!!」
針葉樹の高い枝に一羽のシマフクロウが引っ掛かっていた。
シマフクロウのエトロの脚に、萎んだゴム風船の紐が枝に絡んで取れなくなったのだ。
シマフクロウのエトロはもがいて暴れまくったために、風船の紐ががんじがらめに複雑に絡みついてしまったのだ。
「もうああして何日もこの状態だよ・・・もう衰弱しきってて、あと何日持つか・・・私達ではもうどうすることも・・・」
クマゲラのロフは、うつ向いて落胆した赴きで呟いた。
「エトロぉーーーー死なないでえぇーーーー!!うううううう・・・」
シマフクロウのエトロの親友のオジロワシのクナシは大声で泣きわめいていた。
他の森の動物達も、シマフクロウのエトロを諦めたように悲観に暮れていた。
「なんだい!!なんだい!!お前ら何もしないのかよ!!相手が助けを乞いてるのに何もしないのかよ!!
お前らいじけてショボくれやがって・・・あいつは、あのフクロウはまだ生きてるんだぜ!!
お前ら助けようとしたか!?何もしてねーだろ!?何もせんで諦めんじゃねーよ!!
何もせんで結果をもとめるな!!」
森の動物達のいじけた態度に激怒したタンチョウのリサは、バッ!!と大きな翼を広げ針葉樹が生い茂った森の中を飛び立った。
「おい無茶だ!!タンチョウじゃ図体がでかすぎて、この木々を飛び渡れないぞ!!」
タンチョウのリサは生い茂った木の枝を交わそうと、体をたぐった。
「うわあ!!邪魔だ邪魔だ!!くそっ!!」
ガッ!
タンチョウのリサは、木の枝にぶつかった。
リサは枝々に嫌と言うほど、体を打ち付けて地面に墜落した。
「タンチョウさん!!だから無茶だって!こんなことしてたら、命より大事な翼が折れるぞ!!」
動物達の心配をリサはシカトした。
バッ!!
ガン!!
バッ!!
ガン!!
みるみるうちに、タンチョウのリサの体は字だらけになっていった。
何度もやっても針葉樹の枝えだが邪魔で旨く上にたどり着けなかった。
「くそっ・・・何とか!!」
バッ!!
ガン!!
バッ!!
ガン!!
バッ!!
ガン!!
バッ!!
ガン!!
バッ!!
ガン!!
タンチョウのリサは、シマフクロウが引っ掛かっている針葉樹の真上の枝を目指して飛ぶも、何度も何度も何度も何度も枝にぶつかっては墜落して、また起き出して真上を目指した。
「おいおい!こんなことしてたら、命何度あっても足りないよぉ・・・!」
アザが酷くなっていくリサに、森の動物達は目を覆った。
「うるさい!!あのシマフクロウの苦しみを思えば、こんな傷なんか・・・!」
タンチョウのリサは、あの時暴風雨の中青い風船を必死に追いかけたハクチョウの子供達のことを思い出していた。
バッ!!
ガン!!
バッ!!
バッ!!
ガン!!
そしてやっと、引っ掛かったシマフクロウのいるうず高い枝にたどり着いた。
リサは、長細い脚で何とかシマフクロウの脚に絡みついている風船の紐を掻き切ろうと試みたが・・・
「しまった!!」
タンチョウのリサはバランスを崩した。
「うわあーーーーーーーー!!」
タンチョウのリサは真っ逆さまに、針葉樹の遥か上から墜落していった。
「うわあ!!もうだめだぁーーーー!」
森の動物達は目を覆った。
ばさっ!!
突然、地面に激突スレスレで何者かがリサの長細い脚を掴んでいった。
・・・ん!?私を掴んでいるこの逞しい脚は・・・この黄色い大きな嘴は・・・その嘴に開いている鼻の穴から漏れる優しい息づかい・・・そして全ての空気を制す程の大きな翼・・・君は・・・君は・・・
タンチョウのリサは、そのまま気絶した。
・・・ん!?
タンチョウのリサがめをさますと、目の前にシマフクロウのエトロが覗いていた。
「あっ、やっと気づいた。やあ、タンチョウさん。体を張って僕を助けようとしたんだって!?いやあ、ありがとうな!!あれから、オオワシがやって来てな・・・」
「オオワシ!?オオワシだってぇ!?」
タンチョウのリサはガバッと起きた。
ぐきっ!!
「痛ぅ!!」
いきなり全身に痛みが走った。
「そう慌てなさんな。あのオオワシはな、僕を助けてくれたんだ。
枝々を巧みに交わして脚の鋭い爪でスパッと紐を切ったんだ。
『これでお前はもう大丈夫だ。』
と優しく声をかけられた時には・・・」
タンチョウのリサは、まさか?と思い、聞いてみた。
「そのオオワシは名前を何と言ってあましたか?」
「確か・・・リック・・・・リックだと!?あのリックがまさか・・・!」
「ええっ!?」
「あの行方不明になっていたオオワシのリックが生きていたとは・・・!
僕は驚いてるよ。めっきり死んだとおもってたよ・・・。あいつ、皆に除け者にされてたからな、横暴すぎてさ。
居なくなって初めてかけがえのない仲間だったと思ったよ。
みんなそうだったと思うよ。
ほら、あそこ見てみ・・・あっ!!もう行っちゃった。」
「リックぅーーーーーーー!!
会いたかったよぉーーーー!!」
タンチョウのリサは、森の動物達と一緒に笑いながらおしゃべりしている、オオワシのリックを見つけたとたん、我先に飛んでいった。
「おおっ!!リサぁ!ずっとシマフクロウのエトロさんを命懸けで助けようとしたんだってぇ!?怪我は無かったかい!?」
「え、ええ・・・うっ!!痛ぅ!!」
「全身にアザだらけじゃん。せっかくの美貌が傷だらけだぜ。お嬢さん!!」
「お嬢さんってまあ・・・」
タンチョウのリサは、ぽっ!と顔を頭の赤い鶏冠よりも赤らめた。
「あっ、そうだ!!これが、シマフクロウのエトロの脚に絡みついていたゴム風船だ。」
オオワシのリックは、嘴にくわえていた殆ど萎んで表面がシワシワになっている赤い風船を、リサに見せたとたん・・・
「あっ!!僕の風船!!」
バッ!!といきなり、シマフクロウのエトロが萎んだ風船を脚でリックの嘴から奪い取った。
「エトロさぁん!!この風船は、今からオオハクチョウの・・・返してよ!!」
「やだよぉん!!僕が見つけた風船だもん!!」
森の動物達は、エトロの妙なはしゃぎっぷりに呆気にとられた。
オジロワシのクナシは、タンチョウのリサにヒソヒソと内緒話をした。
「シマフクロウのエトロは、空で拾った赤い風船を独り占めして遊んでいたんだぜ。
で、誰にも取れないように針葉樹の真上に持ってったらいきなり突風が吹いて、紐が脚に絡んじゃったってさ。
ま、自分で撒いた種かもな。」
「でも、無事でなりよりじゃん。
でも自分で撒いた種ってことないじゃん!!風船が好きなのは、みんなそうなんだからな。君も嘆いてたじゃん!
結局みんなかけがえのない仲間なんだよ。
みんなの絆がシマフクロウのエトロを助けたんだよ。ほら、君の目が涙目だよ。
無事で嬉しかった証拠だよ。」
「ありがとうなリサ・・・あっ!!シマフクロウのエトロが・・・!」
「ん!?」
シマフクロウのエトロは、まだ紐が絡んだ感覚が微かに残る脚の爪で風船の吹き口の結び目を解き、息を思いっきりすぅーっ!!と吸い込んだ。
ぷぅーーーーーーーーっ!!
ぷぅーーーーーーーーっ!!
ぷぅーーーーーーーーっ!!
「うわあーーっ!!何でいきなりその風船を膨らますんだぁ!!」
森の動物達は、怯えて全員必死に耳をふさいだ。
シマフクロウのエトロは、風船を膨らますのを一旦止めた。
「みんな、心配してくれてありがとうな。今からみんなに感謝の為に脚に絡ませちゃったこの悪い風船を僕の吐息で成敗・・・というか、膨らまし割っちゃうからねぇー。」
エトロはそう言うと吐息をまた吸い込み、また嘴で息を思いっきりその赤い風船に吹き込んだ。
ぷぅーーーーーーーーっ!!
ぷぅーーーーーーーーっ!!
ぷぅーーーーーーーーっ!!
「ねぇ!!オオワシのリックぅーーーー!何とかならないのぉーーーー!!
シマフクロウさんが風船を膨らますのを・・・!!」
風船が割れる音に怯えて必死に耳を塞ぐエゾシカのシコタは、リックに震え声で聞いた。
「ごめん!!シコタ!!こればっかりは・・・・!」
ぷぅーーーーーーーーっ!!
ぷぅーーーーーーーーっ!!
頬をめいいっぱいはらませたシマフクロウのエトロの膨らますゴム風船は、更に大きく大きく膨らんでいった。
「あっそうだ!!ねぇー!!リサちゃーん!リサちゃーん!ちょっとぉー!!」
パンパンに膨らんだ風船にびびって鼻の穴を開けっ広げでピクピクさせている、エゾシカのシコタを見て、頭を抱えてたタンチョウのリサは思わず吹き出しそうになったが、
「なっ・・・なあにぃー!」
と、答えた。
「君の仲間なんだけどさぁー!もう既に旅立っちゃったんだよー!!ついこの間だったから、お手つきだったんだぁー!!」
「えぇーーー!!なんだってぇー!!」
「だぁかぁらぁーー!!また仲間達が戻って来るまで僕らと一緒に遊ぼうよぉ・・・」
と、そこまでシコタは話してたとたん・・・
パァーーーーーーーーーン!!!!!!!!!
シマフクロウのシコタは遂に自らの吐息で、脚に絡んで自由を失わせた忌まわしい赤い風船を葬り去った。
「ぶほっ!!」
破裂して吹き口だけが残った赤い風船をくわえたシコタは深呼吸をすると、辺りを見合わした。
「あれっ!?みんな逃げちゃった!!ほー。」
それからというものタンチョウのリサは、湿原で仲間達帰ってくるのを待ち続けた。
今ここにいるタンチョウはリサしかいなかったが、全然孤独ではなかった
。
シマフクロウのシコタや、オジロワシのエトロがいつも遊びに来てたし、ときたまキタキツネに狙われて命の危険に晒されてもみんなが追い払った。
「あーあ。一緒に遊ぼうと思ったのに、何で誤解されるのかなあ・・・」
キタキツネのチャンタもたじたじだ。
そんな日々が続いていき、辺りは冬になった。
今日も、タンチョウのリサは鉛色の大空を眺めてはタンチョウの仲間が迎えにくるのを待ち続けていた。
「まだ来ないよ・・・」
また次の日。
「一向に来ないなあ・・・」
そのまた次の日。
「本当に来ないよぉ・・・」
そのまたそのまた次の日。
「もう来ない・・・みんなもう忘れちゃったのかな!?あたいのことなんか・・・いや、休む場所を変えちゃったのかな・・・ぁ・・・」
そのまたそのまたそのまた次の日。
「何で誰も来ないんだよぉーーーー!!あたいはまたひとりぼっちだよぉーーーー!!」
遂にリサの心は膨らまし過ぎたゴム風船のように張り裂けそうになった。
リサは、もう仲間なんか来ないだろうと思うといきなり取り乱した。
こぉーーーーーーーーっ!!
こぉーーーーーーーーっ!!
リサは大空に嘴を向けて、大声で叫び続けた。
兎に角、大声で叫びたかった。
上空のどこかにいる、タンチョウ友達に自分のいる場所をアピールしたかった。
こぉーーーーーーーーっ!!
こぉーーーーーーーーっ!!
こうして、タンチョウのリサは大声で叫びつづけていたら、
突然・・・
こぉーーーーーーーーっ!!
こぉーーーーーーーーっ!!
と、タンチョウの鳴き声が上空から聞こえた。
「ん!?気のせいかなぁ?」
タンチョウのリサはすぅーーーーっ!と胸いっぱいに息を吸い込むと、
こぉーーーーーーーーっ!!
こぉーーーーーーーーっ!!
と、嘴を上空へ突き上げて大声で呼び掛けた。
すると、
「こぉーーーーーーーーっ!!
君はリサちゃんかぁーーーー上空から返事が返ってきた。
「ええっ!?」
リサは、信じられない顔をした。
返事を返してみた。
「こぉーーーーーーーーっ!!
そうだよぉーーーー!!
ずぅーーーーーっとみんなが戻ってくるのを待っていたんだよぉーーー!!」
「じゃあーーーもうすぐ迎えに行くよぉーーーーー!!」
上空の声は、タンチョウのリサの仲間の声だったのだ。
「リサちゃーーーん!!だいぶ待たせたなぁーーーー!!」
遥か点粒に見えてから段々リサに迫ってきたタンチョウの群れは、それぞれ着陸体制になりリサの真ん前に降り立った。
「リサちゃーーーん!!おーーーーい!!」
タンチョウの群れの中に、一羽のオオワシがエスコートしていた。
オオワシのリックは、太く黄色い嘴に青と黄色のヘリウム風船の紐をくわえていた。
リックも、嘴の風船を翼の風圧で揺らしながら降り立った。
「リックとやら、仲間の脚に絡んだ風船を取り除いただけでなく、私達のあのときにはぐれたリサちゃんのとこまで案内してくれて、本当に助かりました!!」
「いやいや、やるべきことをやっただけですよ。おっと!!」
リックは喋ってるうちに危うく嘴の風船を離しそうになって慌てたが、何とか嘴を紐を加え直して軽く会釈をした。
「リサちゃん、無事だったかい!!」
タンチョウの群れのリーダーのポロンは、心配そうに話しかけた。
「大丈夫よぉ。ご迷惑かけてすいません。みんなにまた逢え嬉しいよぉーーーー!!」
タンチョウ達は、お互いの再会を喜んだ。
「リサたん、仲間に逢えて本当に良かったなぁ。」
向こうから飛んできたオジロワシのエトロは、感慨深げに目を潤ませて言った。
「うーん・・・この黄色い風船は若干縮んでるなあ。ちょっと膨らまそ。」
風船を嘴から脚に持ちかえた、オオワシのリックは黄色い風船の吹き口の栓を嘴でちょっとめくって息をぷーっと吹き込んでいた。
「エトロさんだっけ?私達が留守してる時に、うちのリサちゃんの相手になってくれたんだっけ?あ、有難うございまっすぅ。」
タンチョウのリーダーのポロンは、大きな翼をオジロワシのエトロの翼のにポンポンと叩いた。
パァーーーーン!!
「ひぃっ!!」
いきなり風船が割れた音がして、タンチョウ達はビックリしてのけぞった。 い!?」
「割れちゃった割れちゃった!!
あっ・・・す、すいません!すいません!すいません!」
「んもぅ!僕より図体デカイから肺活量もデカイくせに。なぁー!タンチョウさん。」
平謝りするオオワシのリックに対して、オジロワシのエトロはニヤニヤ笑いながらタンチョウのリサに翼を片寄あった。
「ねぇ、リックさん。」
割れた風船の破片をいじくっているオオワシのリックにタンチョウのリサは聞いた。
「次はいつ来てくれるの!?」
「いつだって来られるさぁ!風船のあるところ、俺はいるってあの時言ったじゃん!!」
タンチョウのリサとオオワシのリックは、互いのとても大きな翼で抱き締めあった。
「感動の再会のとこ、すいましぇーん・・・」
そこにタンチョウのリーダーのポロンが尋ねた。
「あの・・・リックさんとやら、その脚で掴んで浮いている青い風船を僕にくれないかなぁ?」
「えっ!?風船?ダメだよ。
だって俺、この前のシマフクロウの騒ぎの時の風船を持って帰らなかったから、オオハクチョウのメグ女王様に酷く叱られて“ぺしぺし”されたんだから、俺が割っちゃったこの風船と一緒に持って帰らなきゃいけないの。
だからダメ。」
「ええーっ!ケチんぼっ!!」
タンチョウのリサとその仲間達のいる湿原の片隅に、あの時シマフクロウのクナシの脚に絡んだ赤い風船を、あの時メグ女王様がリサに分けてもらった魔法によって赤い花となりタンチョウのリサとオオワシのリック、そして森の動物達やタンチョウの仲間達の永遠の絆の証として、北の大地の微風に優しく揺れていた。
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