付録

「参考文献」


・「空想世界構築教典 増補改訂完全版」 洋泉社 2016

 私にこの作品を作ろうと決意させた本の一つ。

トールキンの作品群を軸として、幻獣や武器、魔法について幅広い分野を解説。一つの話題についての解説が見開き一ページにコンパクトにまとめられており、初心者に推奨したい。

 


・「ゲームシナリオのためのファンタジー解剖図鑑」サイドランチ 2016

 “ゲームシナリオ”と銘打ってはいるが、小説にも十分活用できる。解説も比較的詳細。

 ファンタジーの“定番”を知ることが出来るので、こちらも初心者に。

 


・「世界史年表・地図」 吉川弘文館 1995

 高校世界史を超えて、大学でも活用できるであろう情報が沢山詰め込んである。オリジナル世界の歴史を作るなら、年表から。そして年表は現実のものを参考にするしかない。その点、同書は些か詳細過ぎる感もあるが、高校世界史の資料集に物足りなくなったらこれしかない。後半の地図も、オリジナル世界の“お手本”になるのではないだろうか?

 また、世界史の“流れ”を詳細に説明してくれるのが、帝国書院から出版されている「新詳世界史B」という教科書。高校の世界史と言えば山川が主流だが、流れや経過を学ぶとなると、前者の方が優れている。



・「旅する人々」 岩波書店 2009

 冒険の要素を持つ作品を作りたいのなら、一読してほしい一冊。第一章に総合的なことがかかれており、この数十ページを読むだけでも十分旅についての理解が深まる。

 後半にはギルドや奴隷、聖地巡礼の旅などに特化した解説が記載されており、無理して読み込む必要はないと思える。



・「食と健康の一億年史」 亜紀書房 2017

 題名からもわかる通り、人間がどのような食生活を送ってきたかが書かれている。本来は「祖先の食生活を今一度考察し、現代の生活習慣病などに対する助言」を主たる目的としているのだが、それ以上に原始的な“食”について学べる貴重な一冊。

 食文化に関してならば、「図解 食の歴史 F‐Files(新紀元社)」が良い。



・「フューチャー・イズ・ワイルド」 ダイヤモンド社 2004

 人類が世界からいなくなったら、どのような生物が地球を闊歩するのか。500万年後、一億年後、二億年後の三つに時代を区切り、科学的根拠と想像力で未来生物を予測する。

 一見ファンタジーには関係なさそうかもしれないが、地質学や気象学を生態学に絡めているため、オリジナル世界の中でこれまたオリジナルの生物を作成する際の大きな助けになる。



・「十三世紀のハローワーク」 一迅社 2017

 もともとが同人誌であり、さらに著者がイラストレーターであるために、各仕事人のイラストがいちいち面白い。また娯楽本かと思いきや、中世の職業に関する解説もいやに詳細で、非の打ち所がない。

 マイナーな職業が数多く掲載されており、ファンタジー世界に応用すれば“リアリティ”が生じるだろう。



・「幻獣ドラゴン」 新紀元社 1990

 ドラゴンという存在について“西洋から東洋、北南米からオセアニア”まで、また“紀元前から20世紀”まで、まさに古今東西の情報を網羅している。解説も詳細で、ほぼすべてのドラゴンに挿絵がある。

 ドラゴンについての書物はこれ一冊で事足りると思われる。



・「幻想動物博物館」 新紀元社 1993

 世界の神話や逸話から「幻想動物」つまり幻獣(怪物)をピックアップし、解説を施している。こちらもほぼすべての幻獣に挿絵があり、イメージの助けとなる。

 解説についてだが、ある程度の情報量を記載しており、また著者自身の言葉が使われていたり、感想が混じっていたりもするなどの理由から、初心者から中級者にお勧め。


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