6.オーガ(鬼人)


 「外見」

 強面でしょう。角は有ってもなくてもいいのですが、再三言う通り、差別化の効果がある為、生やすが吉です。

 体格に恵まれ、平均身長は人類より一回り大きなものとなります。彼らの繰り出す拳が弱ければ、別名である鬼人の名が廃れますから。



 「特徴」

 オーガと言えば「戦闘」が枕詞になり得るほど、戦いに適した体付きをしています。基本的に、武器は何でも使えそうですが、やはり自らの肉体を駆使できない弓は使わないでしょう。となると、代わりになるものが必要になりますが――例えばフランク王国の兵士は弓が得意ではなかったために「フランキスカ」といわれる投擲用の斧を使っていました。


 恰幅の良さを生かし、他種族が扱えないような大型の武器を持たせるのは戦闘物や戦記を間違いなく面白くしてくれます。ハルバードや大剣は、彼らの標準武器です、なんて説明があったら、私は飛びつきますけどね。

 戦闘マシーンのような彼らですが、オーガが鈍才というイメージはありますでしょうか? もしかしたら、それはオークの印象で、オーガは聡明かもしれません。そうなると非の打ちどころがないように思えますが、人間と違うのは魔法を使わないという点です。でもそれだとエルフの方が利点が大きいので、他に何か欠点を作っておきたいところです。

 根本的に、彼らの人口が少ないというのはどうですか? これならエルフも同じことが言えそうですし、人間の誇れる点かもしれません。



「生息地」

 彼ら程どこの土地でも生きていけそうな種族がいるのでしょうか? 瘴気耐性もありそうですから、魔界にも住めますし、何でも食べていそうなので、食料の種類が少ない場所でも命は繋いでいけますし……。

 結論! オーガはどこにでも住んでいける。強い。



 「亜種」

 そんな彼らも、好んで豪雪地帯や砂漠には住もうとしないでしょう。そこに亜種を見出せはしませんか? 

 「環境」の章でお伝えしたように、豪雪地帯では特殊な建築設計が必要とされるため、自ずと技術が身についていきます。ドワーフとともに建築が得意な種族となるかもしれません。

 海辺に住む彼らもまた強力です。ほら、よく言うじゃありませんか。そこら辺の農家のおっちゃんが、プロ野球選手と同じ位の握力を持っているって。その理論で、第一次産業に関わる彼らは計り知れない力を秘めているといった設定も構築できます。


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