前のエピソード――5.ドラゴン

　「外見」

　一般的にはイカ・タコといった軟体動物を基にした姿をしています。ダイオウイカの存在がクラーケンという怪物を生み出したという説もありますので、この外見は納得です。さらに、インターネットの画像検索をしていくと、一部が人間の姿をしていて知性を持っていそうなクラーケンも見えます。映画「タイタンの戦い」に登場するこの怪物は、もはや軟体動物といった印象を微塵も感じさせない凶悪な姿をしています。

　「特徴」

その頭上を船が通ると、怒りの触手がその船を木端微塵にしてしまいます。しかしこれは何の変哲もない、ダイオウイカのようなクラーケンの話です。先述した、知能を持つ凶悪なクラーケンは、自分の縄張りが海だけであることに不満を感じ、陸地の人間たちに襲いかかってきてしまうかもしれません。

　姿によって、海底に沈んでおとなしく暮らすだけなのか、船を簡単に壊してしまうのか、それとも人間の生活を脅かす危険な存在になりうるのかが決まってしまいます。どのクラーケンが自分の世界に相応しいか、考えていく必要があります。

　「生息地」

　もちろん彼らは海にいるでしょうが、どこの海に生息するか、それがここで問題になっているところです。クラーケンはもともと北欧の地で出現したといわれていますから、寒い地域の海に出現することにしてもいいですし、逆に常夏の南国を囲むサンゴ礁に生息しているという設定もあるでしょう。

　食料の豊富なのはある程度水温の高い場所ですから、比較的温かい海に住んでいるとした方が矛盾は生じません。人間を食料としているのなら、話は別ですが……。