第11話 君の名は・・・

 一人ひとり老人ろうじん足早あしばやまえぎていく。

れいだ。」

 祐二ゆうじは、霊視れいし研究けんきゅうつうじて、生者せいじゃ死者ししゃ区別くべつがつくようになっていた。老人ろうじんは、お屋敷やしきのほうにく。

「ここは、すでに本物ほんもののおけを使つかっているのか?」

 もしかしたら、さきされたかもしれないとあせった。老人そうじんはお屋敷やしきまえとおぎ、おくのポニーしゃかった。

「ポニーがいたんだ。」

 祐二ゆうじはじめてった。以前来いぜんきときは、暴風雨ぼうふううだったためポニーもやすみだったのだろう。なおも、ボーとていると、なにやらおおきなおんながキョロキョロしながらちかづいてくる。180センチぐらいはあるだろうか。ローヒールのパンプスをいているが、160センチらずの祐二ゆうじには巨人きょじんえる。たしか、ずっとまえにでかい中学生ちゅうがくせいったことがある。

きみは・・・」

 二人ふたり同時どうじさけぶ。

「デカ!」

「チビ!」

 たがいに名前なまえらないんだった。

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