お伽噺
お伽噺は
擦り切れて
伝わっていくんだ
憧れて
焦がれて
焦げ付いて
燻ったままで
焼ききれて
現実を見なさいよって
村人Aとか
商人Bとか
そんな規定の言語に押し込められて
それが幸せだと、
同じ言葉を繰り返すの
「ようこそ旅立ちの村へ」
さっきから何回目、その言葉を繰り返すの?
お伽噺は
擦り切れて
伝わっていくんだ
誰かの歩んだ足跡が
眩しくて
かすんで
憧れるのは自由だけど
あんな風に翔べるワケないじゃないのって
飛ぶ前から、後ろ向きで
可能性の羽根なら、毟り取ることばかり必死で
お伽噺は
擦り切れて
伝わっていくんだ
憧れて
焦がれて
焦げ付いて
燻ったままで
焼ききれて
現実を見なさいよって
お伽噺は
擦り切れて
伝わっていくんだ
夢見物語と笑うのなら
それはそれで。
笑う人は
置いていけば良いのよ。
お伽噺は
擦り切れて
伝わっていくけど
あなたの夢は
それくらいじゃ
擦り切れないでしょ?
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