撒き散らして闇


まっくらで、

まっくらで。


周りの誰がどんな顔するのかも

気にしないよって

あら、こんなにも闇を撒き散らすのね


最初は小さな黒点のような

シミでしかなかったけど

染み出して闇

始まりの意味も忘れて

塗りつけられたこの色は

もう落ちない


染み込んだ意味

重くて、やりきれなくて

まとわりついて離れない


なんて、

まっくらで、

まっくらでさ。


この先の向こう側に

光一筋あるかもしれないって

夢ばかり見て


踏み外して。


始まりの意味も忘れて

塗りつけられたこの色は

もう落ちない


この色なら、

もう消えない


まっくらで、

まっくらで。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る