無減 ―ムゲンー
石岡咲枷
第1話Day:1
勇「巴琉ちゃん、大きくなったら結婚しようね。」
巴「うん。勇くん、約束ね?」
勇・巴「ゆーびきーりげーんまーんうそついたらはりせんぼんのーます!」
あれから何年の時期が過ぎただろう。
仲のよかった彼女はどこへ行ってしまったのだろうか。
ふとそんなことを考えた。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
「ゆーうーやっ!なぁ、お前この町長いよな?放課後一緒に来てくんない?」
こいつは竜而。3ヶ月前、といっても高校からの友達。
高校の入学日、ふざけて階段から落ちて俺が助けたときから何故かつるんでくる。
悪い気はしないし、むしろ楽しい奴。
「なんだよ急に。行くってどこに?」
「これ見て!」
そう言ってあいつはとあるひとつの動画を俺に見せてきた。
[[燵希(たつき)町の謎!三鬼神社の噂]]
三鬼神社は俺らのいる学校の真裏にあって昔はよく小さい子供が遊んでいる声が
聞こえたようだが今はめっきり聞かなくなった。
しかし、いかにも噓臭いタイトルである。
その動画の内容はこうだ。
{1人で午後8:20分に鳥居の真下の真ん中で指切の唄を歌うと
神隠しにあって又誰かがその場で唄ってくれるまでは出てこられない}
と、いったもの。
「な、ちょー恐ぇだろ!」
「はぁ・・・。お前なぁ、餓鬼じゃないんだからこんな事信じんなよw」
「い、いや!別に信じてるわけではないけど!」
噓言うなって。目が泳いでる。
しょうがない。今日限りは俺も気になるし。
「じゃあ、学校終ったら18時に俺んち。それから飯食って行くぞ。」
「ありがとー!心の友よー!」
何時から俺はお前の心の友になっていたのか?w
18:00―.インターホンが鳴った。
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