第2話

 そして、今日は少しハイレベルなダンジョンに行くことにした。

 『呪の迷宮』ソロでは普通は絶対こられない場所だ。

 だが、俺は違った、少々の難易度が高くても闘い方を極まることでカバーしていた。

 そこで、一人のプレイヤーがモンスターに、囲まれていた。

 ここはリアルと違う俺は十分戦える。

 さっきの汚名返上として、普段は係ることのない、協力プレイをしようと思って、モンスターの群れに闘いを挑んだ。

 そこに居たのは紅の髪に蒼き目をした女性、『堕天使』だった。

 この『レオナルド』では堕天使はソロ専門ジョブとしてあまり好かれるジョブではない。

 どうやら、同じ様にソロを極めるタイプか……

 面白い、やる気が出てきた。


「そこの堕天使さん、力をかすよ」

「余計なマネを、それに私には名前がある『ルシファー』だ」


俺たちは闘いながら雑談を始める。


「堕天使で『ルシファー』よくその名前とれたね。まあ良い、俺は『アズラエル』マイナーだが大天使からとった名前だ」


そんな会話をしているうちにモンスターの群れはかたづけられる。

この『ルシファー』というプレイヤー強い。

すると、見覚えのあるアザが右手にある。


「もしかして、藤野さん?」

「何故リアルの名前が分かった?」


『ルシファー』と名乗るキャラは不思議そうに俺を見直した。


「やはりそうですか、高崎ですよ。一日に二度も偶然会うなんて、すごいですね」

「そうか、どうやら、この呪われた右手が引き寄せたようだな」


 その言葉には少し悲しみのようなものが込められた。


「呪われた?」


「そうだ、私とベアを組まないか?もう、お前は引き戻り出来ないようだ」

「コンビニの借りもあるし、呪いか、面白い、パーティーを組もう」


 あれほど嫌っていたパーティーを組む事になるなんてな。

 こうして俺たちの冒険が始まったのであった。

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