火葬
この手に収まる白いきみの頭に
私はそっとくちづける
きみの熱を奪ったのは誰か
きみの熱を奪ったのは誰なのか
こんなに軽くなったきみの
中身はどこへ行ってしまったのか
花にうずもれるきみを思う
炎に焼かれるきみを思う
今はなきぬくもりを想起する
私はそんなことをしてばかり
ただ唯一許せないのは
あの重たい扉がきみと私を永遠に隔ててしまった瞬間だ
あの重たい扉の向こうで
きみは全部を灰にしたのだ
私はまだきみを抱いていたかった
ほんとうだよ
わかってるくせに
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