沈黙

指先がかじかんでいる

そのまま凍ってやがて砕ける

霜がはりつくような頬も

肉ごとぱらぱら零れ落ちる

そうして僕は雪の一部になる

無言で積み重なった雪の一部に

僕らは土や根や語られぬ秘密を下に敷いて

やがて全てを殺してしまうのだ

春を待たずに

春など待たずに

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