僕と君の十一か月(と少し)

四葉くらめ

プロローグ

「失恋、か……」

 僕は帰り道を歩きながら、空の星を数えていた。

 その中に自分の探している星は見当たらない。


 決して見つかるはずのない星を探しながら、僕はこの十一ヶ月間を思い返す。

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