第19章 大林美緒

猫の居る家には、彫像はいらない。


ウェズリー・ベイツ



十月二十六日 午後五時十五分


 大林美緒おおばやしみお高宮明日奈たかみやあすなの二人は、それぞれ自宅へ帰ることになった。クイーンを入れたバスケットは美緒の手にある。美緒が、「ミケちゃんと、ひと晩だけ一緒にいたい」と理真りまにお願いし、理真もそれを了承したためだ。やす刑事の話では、今日は美緒の母親は帰らない公算が大きい。家にひとりでいさせるよりは、クイーンが一緒についていたほうがよいということだろう。美緒は学校があるため、明日の朝、私と理真が登校前に大林家に寄ってクイーンを回収する手はずと鳴った。

「あとひと晩、美緒ちゃんのことを頼むぞ、クイーン」という想いを込めて、私はバスケット越しに安堂あんどう家の三毛猫の顔を見た。「にゃー」とクイーンは鳴いた。「任せておけ」とでも言っているのだろうか。その表情は妙に頼もしげに見えた。

 二人は安刑事が覆面パトで送ってくれる。それを見送った私と理真はというと、


丸姉まるねえ、車まで送って」


 丸柴まるしば刑事にも覆面パトを出してくれるよう要請した。理真の愛車R1はコインパーキングに駐めたままになっているためだ。


 パーキングから車を出した理真は、


「ねえ、みなみ中学に寄っていこうよ。まだ時間大丈夫でしょ」


 時計を見ると、現在時刻は午後五時三十分過ぎ、まだ残って仕事をしている教諭はいるだろう。理真は南中学校へ進路を取った。


 理真は掲示板に提示させてもらった〈迷い猫捜しています〉のポスターを剥がした。中学校を訪れたのは、これを回収するのが目的だった。


「ありがとうございました」


 と理真は、立ち会った清水しみず教頭に頭を下げた。「いえいえ」と清水教頭は、「猫が見つかって、よかったですね」と言ってくれた。


「猫の写真がかわいいって、女子生徒に好評でしたよ」


 続けてそんなことも言ってもらえた。クイーンのかわいさは女子中学生にも十分に伝わったようだ。って、そういう目的のものではないのだが、猫のかわいさを布教するために一役買ったのだと思うと嬉しい。


「私が、このポスターを貼らせていただいたときも、女子の生徒さんが見てくれていましたよ」


 美緒のことだ。さては理真、これを機会に、美緒について教頭に尋ねるつもりだな。


「昨日ですよね? 保護者会で休校だったはずですが?」


 清水教頭が怪訝な顔をしたため、理真は美緒のことを話して聞かせた。


「……そうですか、二年の大林くんが」

「大林さんって、どんな生徒ですか?」

「成績の良い、大人しい生徒だと聞いています。読書が好きで、昼休みはほとんど図書室に入り浸っているとか」

「読書感想文で賞を取ったんですよね」


 先日学校を訪れた際に、藤川ふじかわ教諭から教えてもらった情報だ。


「ええ、そうなんです。本人も文章を書くのが好きなようで」

「あ、そういえば、トロフィーの配達が間に合わなかったとか?」


 言われて思い出した。ポスターを貼らせてもらいに学校を訪れたとき、藤川がそんなことを言っていた。朝礼で賞状と、本当はトロフィーも一緒に貰うはずだったが、配達が間に合わなかったと聞いた。理真、さすがによく憶えてるな、そんなこと。


「ええ、そうです」と清水教頭は、「選考委員会の手違いで、月曜日朝の段階では賞状しか届いていなかったんです。トロフィーの到着はその日の午後になるということで、朝礼の授賞式には賞状だけを校長が渡しました。我が校では全校朝礼は毎週月曜日にしか行いませんから。一週間も間が空くよりはと」

「トロフィーは、無事到着したんですか?」

「ええ、そのはずです。宅配便を受け取った事務の職員が、読書感想文の賞だから、国語の担当教師から渡すのがいいと思い、形塚かたづか先生に預けたという話ですが……」


 そう言えば、殺された形塚は美緒クラスの国語の授業を担当していたと聞いた。


「そのトロフィーは、大林さんに届けられたのでしょうか?」

「さあ……そこまでは何とも。形塚先生のところに渡ったことまでは確かなのですが……」

「……それは、どんなトロフィーだったか、憶えていらっしゃいますか?」

「はい。私も少し見ました。トロフィーというか、小さなブロンズ像でした。台座の上に、椅子に座った少女が本を読んでいるというモチーフの像が載っている……このくらいの大きさでしたか」


 清水教頭は、両手の間を縦に二十センチほど空けた。


「そうですか……」と理真は頷いてから、「大林さんは本好きということですが、でしたら国語担当の形塚先生のことは慕っていたのではないですか?」

「ええ、それは。形塚先生に面白い本を教えてもらったりしていたようですね。大林さんは全般的に学業の成績はいいのですが、特に国語が得意で、形塚先生の憶えもよかったのでしょう。今回のことは、大林さんも大変悲しんでいるでしょうね……」


 清水教頭は顔を伏せた。その大林美緒が、形塚殺害を自白したのだ。



 南中学校を出た私と理真は、美緒の自宅に寄ることにした。私の手には、コンビニで買った猫用かにかまがある。これを今晩美緒の家に泊まるクイーンへのおみやげにする。という口実で美緒と話をしてみようという魂胆なのだ。高宮明日奈が一緒でなければ、何か話してくれるかもしれない。あの告白が、真実かどうかも含めて。

 美緒の家に駐車スペースはないため、路上に車を駐めさせてもらい、私たちは降車した。理真は、昨日購入して自身のサインを入れた自著を持っている。ついでと言っては何だが、これもプレゼントとして持っていく。

 玄関の前に立ち呼び鈴を押すと、昨日とは違い、すぐに「どちらさまですかー?」と、美緒の声が返ってきた。


「安堂と江嶋えじまです」


 理真が答えると、ドアの向こうで、美緒の息を呑む音が聞こえたような気がした。次に、気のせいではなく確かに耳にしたのは、「にゃー」という猫の鳴き声だった。


「……どうぞ」


 明らかにトーンの落ちた声で、美緒は私たちに自宅へ上がることを許可してくれた。自分の我が儘で理真の猫を預からせてもらっている。というのが負い目になっているのかもしれない。

 引き戸のドアを開けると、狭い三和土たたきを挟んで台所兼用の廊下があった。そこに美緒が立っている。白とピンクのパジャマ姿だった。その足下には、寄り添うようにクイーンが座っていた。実に絵になって馴染んでいる。まるで、最初からこの家に住んでいるかのよう。

 数歩も歩くと終わる廊下の先のドアを抜けると、六畳の和室となっていた。中央の座卓も含め、戸棚やテレビなど、部屋にある家具家電は全て小さなものばかりだった。部屋の隅には猫用トイレが置かれている。部屋の対面はふすまになっており、その先は恐らく寝室なのだろう。美緒に勧められて、私たちは座布団に座って座卓を囲んだ。畳の感覚が伝わって来るくらいの薄い座布団だった。

 しきりにクイーンが、にゃーにゃー鳴いて理真に寄ってくる。飼い主を慕っているのではない。理真の鞄の中にあるものを嗅ぎつけているのだ。


「はい、美緒ちゃん、これ」


 理真はその物体を美緒に手渡す。「あ、かにかま」と美緒はそれを受け取った。即座にクイーンは理真から離れ、美緒のもとに向かう。


「あげてもいいですか?」


 と訊いて、笑顔で理真が頷くと、美緒も嬉しそうな顔をしながら袋を開封した。かにかまの香りが溢れたことで、クイーンの鳴き声はさらにテンションが上がる。ひと切れかにかまを摘み出した美緒に、


「上に上げてみて」


 理真が声を掛け、美緒がその通りにしたため、かにかまはクイーンの頭上に持ち上がっていく。それを目で追いながら、やおら後ろ脚だけで立ち上がったクイーンは、右前脚を伸ばし、かにかまに強烈なネコパンチを見舞う。


「きゃー!」


 美緒の悲鳴と同時に、かにかまは爪に引っかけられて美緒の指から離れた。獲物を捕らえたクイーンは、両前脚で挟むようにしながらかにかまを口に運び、元のように畳みに伏せて、わしゃわしゃと噛みはじめる。


「凄いねー! ミケちゃ――クイーン」


 猫の名前を言い直して、ばつが悪そうに美緒は理真を見たが、


「ミケちゃん、でいいわよ」


 そう言われると、笑顔を取り戻してクイーンの頭を撫でた。

 数切れのかにかまをクイーンに与えると美緒は、


「おやつの食べ過ぎはダメ。また明日ね」


 と、かにかまの袋を閉じた。惜しみない愛情を注ぐが、締めるところは締める。いい飼い主だ。猫かわいがりするばかりの理真とは大違い。その、だらしのない飼い主は、鞄に手を入れて、「はい、これは美緒ちゃんに」と、自著を差し出した。


「わー!『プリティスキル』! 私、これ好きなんです!」


 両手で本を受け取って、美緒は目を輝かせる。『プリティスキル』正確なタイトルは、『プリティスキル~猫と少女と大魔王~』理真がいつもとは対象年齢を下げて、中学生くらい向けに書いたジュブナイル作品だ。タイトルの通り猫も出てくるし、美緒に相応しいと思って選んだのだ。


「ああ! サインまで!」


 表紙をめくっての見返しに入れられた理真のサインを見て、さらに美緒は表情を輝かせる。この作品に登場する、人間の言葉を喋る魔法猫〈シャットン〉は三毛猫で、クイーンがモデルだ。


「ありがとうございます!」


 と本を抱えて美緒は深々と頭を下げる。隣ではクイーンも「うみゃ」と鳴いた。懐柔する、と言ったら言葉は悪いが、これでかなり理真に心を開いてくれるようになったのではないだろうか。話を切り出すなら今だ。と思っていたら、やはり理真が、


「あのね、美緒ちゃん。ちょっと、話を聞かせてもらいたいことがあるんだけど」


 そう口にした。が、これも思っていた通り、それを聞いた美緒は、たちまち表情に暗雲が垂れ込めたようになり、


「……ごめんなさい。私、何も話すことはありません」


 俯いたまま、クイーンの頭をゆっくりと撫でた。理真とて、すぐに美緒から言葉を引き出せるなどとは思っていない。


「ううん。今はね、事件が起きた学校の、いち生徒として美緒ちゃんから話を聞きたいんだ。形塚先生のことについて――」


 理真の口から形塚の名前が出ると、美緒は一瞬、びくりと体を震わせた。それが手を通して伝わったのか、クイーンも耳を動かして美緒の顔を見上げた。美緒が落ち着きを取り戻したように見えてから、理真は、


「美緒ちゃん、読書感想文で賞を貰ったんだってね」と話の矛先を変え、「何の本の感想文だったの?」

「……え、えっと、『ねこっていた』です」

「へえ」


 と理真は感嘆した声を上げた。

『猫は知っていた』レジェンド探偵、仁木雄太郎にきゆうたろうが活躍するミステリだ。タイトルの通り、猫が事件において大きな役割を果たしている。美緒がミステリを読むとは意外だった。それであれば、クイーンの名前の由来についても察しているのではないだろうか。そう思っていると、


「安堂さん、ミケちゃんの本名のクイーンって、探偵の名前からとったんですよね?」


 美緒のほうから訊いてきた。理真は、


「そうなの。三毛猫クイーン。かっこいいでしょ。ちょっとパクリっぽいけれど」


〈三毛猫思考機械しこうきかい〉とか付けようとしてたくせに。そのときのことを思い出したのか、クイーンが不機嫌そうに、ぱたぱたと小刻みに尻尾を振った。念のため言っておくと、かのレジェンド探偵、思考機械こと、オーガスタス・S・F・X・ヴァン・ドーゼン教授のことをディスってるんじゃ全然ないからね。猫に付ける名前として、それはどうか、というだけの話だから。


「美緒ちゃんは、クイーン読んだことある?」


 理真の質問に、美緒は首を横に振って、


「まだです。私、翻訳物って、ちょっと文章が硬くて苦手で」

「そうなんだ。でも、最近は読みやすい新訳版なんかも出てるから、ぜひ読んでみてほしいな。で、美緒ちゃん、トロフィー、もらったんだって?」

「――えっ?」


 表情を緩めかけていた美緒は、理真の言葉を聞くと再び顔を強ばらせた。それを見た理真も一瞬、訝しげな表情をしたが、


「どんなトロフィーなの? 私、見せてほしいな」

「え……そ、それは……」


 美緒は口ごもる。私はざっと室内を見回してみたが、それらしいものはどこにも見当たらない。清水教頭によれば、それは高さ二十センチ程度の、読書をしている少女のブロンズ像だということだが。

 携帯電話の着信音が響いた。座卓の上に置いてある携帯電話――かなりの旧式と見える――からだった。美緒はそれを掴むと耳に押し当てて、


「もしもし……うん……うん……」と、発信者からの声に一方的に頷いている。「……うん、元気」そう返したときには、クイーンの頭を撫でて笑みを浮かべた。少しの間、他愛のない会話に興じていた美緒は、「……来てる」そう呟くと、理真の顔を、ちらりと見て、


「あの……明日奈が……代わってくれって」


 理真に向けて携帯電話を差し出した。やはり、発信者は明日奈だったのか。理真は黙って電話を受け取った。


「安堂です」

「やっぱり。美緒のところに行くんじゃないかって思ってた」


 部屋が静まりかえっているため、理真のすぐ隣にいる私の耳にも、明日奈の声は漏れ聞こえる。


「美緒は何も関係ないんだからね。余計な詮索はしないで」


 挑戦的とも取れる明日奈の声がスピーカーから続く。理真が訪問しても何も喋るな、と改めて釘をさすために電話を掛けたのだろう。その理真がちょうどいる時間と重なってしまったのだ。


「クイーンの様子を見に、寄らせてもらっただけですよ。あと、かにかまの差し入れも」

「そういう口実だったのね。……ねえ、いくら調べても無駄だからね」

「無駄、とは?」

「美緒には、アリバイがあるのよ」

「アリバイ……何のですか」

「とぼけないでよ。あの教師が殺された時間のに決まってるでしょ。美緒はその時間、私の友達数人と一緒にいたんだからね。直接訊いてもらっても構わないわよ。いい、今から名前と携帯の番号を言うわ……」


 私は慌てて鞄からメモ帳とペンを取り出すと、理真が持つ携帯電話に耳を近づけて、明日奈が口にした名前と電話番号を書き留めた。全部で三人に上った。


「……大丈夫? 憶えた?」

「はい。由宇がメモしました」

「あのワトソンも一緒なのね。二人で調べてみてよ」

「明日奈ちゃんは、美緒ちゃんと一緒ではなかったんですか?」

「えっ? ……そうよ、私は違うわ」

「明日奈ちゃん自身のアリバイは、あるんですか?」

「私には関係ないでしょ。よその学校の事件なんだし」

「アリバイはないということですか?」

「……うるさいわね。……そうよ、ないわよ」


 ぶっきらぼうとも取れる明日奈の声が聞こえた。


「ねえ……」と明日奈は、今までよりは幾分か声をひそめて、「犯人は、もう捕まったんでしょ?」

「……犯人って、何のですか」

「とぼけないでよ。教師殺しのよ」

「どうして、そう思うの?」

「だって――」


 明日奈の声はそこで途切れた。通話が切れたわけではない。急に口を閉ざしてしまったのだ。数秒の沈黙のあと、


「明日奈ちゃん、犯人はまだ捕まっていないわ。捕まえるどころか、まだ容疑者の検討もついていない」

「……そんな」


 再び沈黙が流れた。だが、明日奈の様相が違っている。先ほどのものは、何かを喋りかけて、慌てて言葉を飲み込んだというものだったのに対して、今回のそれは、ショックを受けて絶句したように思える。


「明日奈ちゃん――」

「いいわ、もう話すことはないわ。美緒に代わって」


 理真の声は、明日奈の強い口調に遮られた。理真は、受け取ったときと同じように、黙って美緒に電話を差し出す。美緒もまた、無言のまま受け取って、


「……うん、大丈夫。……心配ないから。……待ってて」


 耳元から電話を離し、クイーンの顔に近づけると、「明日奈だよ」と声を掛けた。クイーンは「にゃーん」とひと言鳴いた。微笑みながら通話に戻った美緒は、


「……じゃあ、おやすみ」


 そう言って電話を切った。

 外で一緒に夕食でも。と私たちは美緒を誘ったが、クイーンもいるし、自炊で夕食の準備もしているから、と丁重に断られた。クイーンにも美緒手製の猫用料理を振る舞ってくれるという。大変な待遇だ。理真のお母さんでも、クイーンのために料理を作ってやったことなどないに違いない。明日の朝にクイーンを迎えに来ると改めて確認して、私たちは玄関を出た。



 大林家を辞すと、近くのコンビニに車を駐めて、理真はさっそく明日奈の友人たちに連絡を取った。夕食時とはいえ、まだ初対面の相手に電話を掛けて失礼な時間ではないだろう。三人ともが電話に出て、意外なほどにあっさりと証言してくれた。


「判を押したように全員同じ答えだったね」


 通話を終えた理真は、コンビニで買ったコーヒーを飲みながら言った。隣で証言内容を書き留めていた私は、メモ帳に目を落として、


「間違いないよね。スピーカーモードにしてたから、私も聞いてたけど……」


 明日奈の友人たちは三人が三人とも、ほとんど同じ内容のことを口にしていた。


「はい。確かに私たちは美緒ちゃんと一緒に遊んでいました。十月二十三日の午後五時から六時までの一時間、間違いなく四人全員一緒でした」


 三人の友人のうち、ひとりの家に集まっていたという。


「理真、確か、形塚教諭の死亡推定時刻は、午後六時半から七時半の一時間だったよね? 五時から六時じゃ全然時間が重ならない。アリバイになっていないじゃん」

「……そうね」

「それに、明日奈ちゃんの最後のあの話は、何? 犯人は捕まったんだろう、って言ってきた、あれは」

「あれは……多分……」


 呟いて理真は、フロントガラスの向こうの夜空に視線を刺したまま、湯気の立ち上るコーヒーをすすった。

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