俺の治療(ラブコメ)生活は命懸け

光田光

第1話 【プロローグ】

 恋愛。それは、一般的に男女間の恋い慕う愛情のことを指す。そしてこの「恋愛」という言葉から類似して出てくる言葉といえば「青春」だ。

青春、人生において誰もが一度は経験するといわれているそれは、実に素晴らしいものだという。世の大人たちは皆こう言う。「青春はいいぞ」や「学生のうちに青春しておかなければ後で後悔するぞ」とか。

果たして本当にそうであるのだろうか。仮に、青春が素晴らしいものだとしてそれを何故学生の間にやるべきなのか。それに青春なんて誰もが望んでいるわけではない。世の中にはいるのだ、青春そのものに興味ないやつが。別に俺の嫁は画面の中とか、自分は同性にしか興味なくて、とかそういうことではなく。そう、例えば俺とか。

 つまるところ今までの話をまとめると俺 、黛京真まゆずみきょうまは恋愛に興味がないのだ。だから、こんな考えを持っている俺は少なくとも学生の間において恋愛などするはずがない。

そう思っていた。だからこそ、いま俺に発せられたその言葉は俺の人生を大きく揺るがすものとなった。


「あなた、あと一年の間に恋をしないと命が持ちません」

 ・・・は?

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