極道 8

下車してから家に帰る道のりも


ずっと泣いて歩いた…


途中 お弁当屋さんがある

「何か食べなくちゃ…」

私の思考回路は麻痺していた


無意識に店に入る

店のおばさんは私を見てびっくりしている

多分 目は腫れ上がり鼻は真赤で凄い顔だろう


「どうしたの!?大丈夫かい?」

声を掛けてくれた


「大丈夫です」…

と 言おうとしたが…声が出ない…


泣きながら うなずく私


お弁当の注文も出来ず見本を指差す…

しきりに「大丈夫?」と声を掛けながらお弁当を作るおばさん


私はうなずくだけしか出来なかった








お弁当をぶら下げながら泣いて帰った





家に着く





部屋に入るとすぐにお弁当を開けた

無理矢理口に運ぶ…


飲み込めない…


頭も痛くなってきた…

食べるのをやめ…床に寝転び天井を見つめる




私は その夜





一晩中…泣いた










泣いた…









泣いた…







ただ…ただ…








泣き続けた…


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