運命 6
同居してから母は父を和ませる為と家が明るくなる様にと
玄関の外に色とりどりの花の鉢を置く様にしました
季節も早春とあって綺麗な花がたくさんそろいました
その花に毎朝水をあげるのが父の仕事です
毎日体を動かすのには良い口実だと母が父に頼んだのです
最初は「面倒だ!」と言いながらもシブシブやり始めた父
段々と水をあげるのが楽しみになって来たみたいで毎日欠かさずやっていました
そして…枯れた花を摘んだりまでも
この日もいつもの様に手入れをしていた父
と 突然!
「うぉっっ!!!」
と 父の叫び声が!!
母と玄関を出ると
父が慌てて両腕をパンパンと払っている
父の側に行くと両腕を払いながら
「アリの野郎が…いやがった」
どうやら 鉢の底に小さぁぁ~な茶色いアリの群がいて
知らずに鉢を持った父の手にワサワサと群がって来たらしい…
た…確かに…怖すぎるぅ
でも 慌てている父を見てるとなんか…ウケる
笑っている母と私を見てキレた父
アリ野郎(笑)のいた鉢を叩き付けて割りました
そして次の日から毎朝花の手入れをするたびに
ひとさし指で鉢をそ~っと傾けて鉢底を確認する様になった父
よほどアリが恐怖だったに違いない
極道 アリの野郎にビビリまくる
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます