運命 3
朝起きると母がいない
多分近くの豆腐屋だ
こっちに来てから早朝豆腐を買いに行くのがほとんど日課となっていたのです
父はもう起きていました
少したつと母帰宅
やはり豆腐を手にしてる
と…母の顔を見ると…
エッ?
母の顔にうっすらとメガネにチョビヒゲが…
父…やりやがったな…
部屋に入って来たの全く気がつかなかった…というかその歳でまさかやるとは思わないし
ってか母…その顔で外に…?
私は急いで洗面所へ…
ホッ大丈夫だった
そこで父が大笑いしながら母にネタばらし…
もちろん母激怒
父にくってかかっている
始めは笑っていた父だが余りにも文句を言う母に段々マジ顔に…
「てめぇ!女だろ!女たるもの朝起きたら鏡見て薄化粧のひとつでもして身支度整えるってもんだ!だらしがねぇお前が悪い水性ペンで書いてやっただけありがてぇと思え!!」
父…逆ギレ
まぁ…父の言う事も一理あるかも
ってか ペンは関係ないと思うケド…
しかし母は腹の虫が治まらず文句を続けると
逆ギレの父は母を殴った!
昔程ではないですが一発頭をパチンと!
今度は母がキレてその日1日家出をしてしまいました
やっぱ同居なんてしなきゃ良かった…と母は思ったに違いない
夜になって量販店の袋を手にし
帰って来た母
次の日…私達の部屋には内鍵が2個しっかりと取り付けられてました
父としては久し振りの同居でギクシャクした関係を和ませようとやったのかもしれませんが…
でも もしこれが反対に私達が父にやったら…
間違なく半殺しにされる
身勝手な父…健在
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