めちゃくちゃな高校時代 3
薬の怖さと言えば次男も覚醒剤を打ち始めていたらしく
この冬の事でしたが精神に異常をきたしてしまいました
もともと長男と違い真面目な性格だったからなのでしょうか?
覚醒剤を打ち始めて間もなかったので何処かしら抵抗感があったからなのかは解りませんがおかしくなってしまったのです
夜中に人の気配がして目を覚ますと枕元に
次男がジットこっちを見下ろし立っていたのです
その時の顔と言ったら
青褪め目を見開いていて殺されるのではないかと思う位に恐い形相でした
寝ていた母が起きて次男を隣りの部屋に連れて行きなだめていると……
少し開いた襖の隙間から時折まばたきもせずジーー
っとこっちを見ている次男
私は怖くて布団を被っていました
時々聞こえて来る次男の
「誰かが見てる……」
「穴を掘って俺を埋めようとしている……」
「シッ!!誰かが聞いてる!!!」
などと 意味不明の言葉がブツブツと聞こえて来るのでした
その時舌を噛み切って自殺未遂をした叔父の事が脳裏をかすめました
次男も自殺してしまうのでは……
しかし それは取り越し苦労でした
4~5日すると平常に戻る次男
後日落着きを取り戻し
「みんな俺を殺そうとしているんじゃないかと思ってさ……お前も隣りの部屋で俺の事狙ってるんじゃないかとまで思い始めて……悪かったな!気味悪かっただろう」
と 笑いながら話しました
次男……笑い事じゃない!
マジ怖かったぞ!
……これは覚醒剤が体に慣れて来た証拠なのか?
これで我が家は
父 。長男。 次男。 と 3人共覚醒剤に溺れて行く様になったのです
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