第3話旅の準備

「旅?」

「あぁそうだ、この旅、意地でも面白いモノにしてやる!」(ニヤつく俺)

「なんで旅なの?」

「まぁまぁ、まずは俺の、最強で最高な旅の計画を聞いてくれ、まずは俺達以外の時間を姉ちゃんの最強なその能力で止める。これでまず、時間の制限が無くなり自由になれて、好きなだけ好きなことができるようになる。後は、空を飛べる能力をイメージして空を飛んだり、瞬間移動ができる能力をイメージしてハワイに行ってもいい。そうだ!、瞬間移動でサハラ砂漠のど真中に行って姉ちゃんがイメージした魔物と俺達が戦うのはどうだ?、なぁどうだ?めちゃくちゃ面白そうだろ?、旅をしてみる気になったか?」(ニヤニヤ)


「なによ、それ」

あれ?なんか、想像してたリアクションと全然違うんだけど。

ヤバい、もしかしてミスったか?

「あんたってやつは」

終わったーーー!!!!。

悪の組織来ちゃうよ。

この世界があと半日で塵に変わっちゃうよ。


ごめんなさい世界中の皆様。

俺、世界救えなかったわ。



「そんな面白いこと考えてたんならもっと早く言いなさいよね」

「へ?」

「その提案乗ったわよ!」

きたあああああああああああああああああ

訂正します、世界中の皆様。

俺は世界を救ったぞおおおおおおお!


これはもう俺、世界中の人からヒーロー扱いされてよくない?

崇められてよくない?


でも、これが毎日だとさすがにキツイかも····

だが、今は旅に集中だ!、絶対楽しいものにしてやるからな。


「よし!そうなったら決まりだ。さっそく準備に取り掛かるぞ!」

「私は何をしたらいいの?」

「では、この計画の肝になる時間を止めて貰おうか」

「分かったわ」

「どうイメージしたらいい?」

「う~ん、そうだな~」


「よし、これなら簡単だ」

「自分が、手をパンと一回鳴らすと俺と姉ちゃん以外の時間が止まり、手をパンパンと二回鳴らすと俺と姉ちゃん以外の時間も再び動き出す」

「これをイメージしてくれ」

「分かったわ!」

そう言って姉ちゃんは、目を閉じた。

しばらくして  ポン という音が、俺の部屋に響いた。

どうやら、この ポン という音は、イメージができた合図なのだろう。

その証拠に、 ポン と鳴ると同時に姉ちゃんは、出来た!と叫んだ。



6月3日 月曜日 午後11時42分

俺達は、大量のプリンとマイスプーンを絶対に菌が繁殖しないバックにいれて、絶対に体温が常温に保たれる服を着用して、絶対に無くならず冷めないコーラを片手に玄関の前に立っている。


パン!


このクラップ音と同時に、俺達以外の時間は止まるのだった···。






  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る