中二病の姉が本気を出してきた!!!

nisekoi

第1話俺の姉が最強な理由

神はアホだった···

まぁもちろん、なんでも知ってるのは事実だろうし、なんでも出来ちゃうのも嘘じゃないだろう。

だが、中二病の姉だけには、

<強くイメージしたものが現実になる>

なんて能力、与えてほしくなかった。

知ってるか?中二病の妄想力。

知らない君に一つ問題だ、しかとして答えよ。


問題

俺の姉、あるいは全世界の中二病がアーサー王じゃなくて自分専用のエクスカリバー(超改造版)を作った場合どうなる? (この場合これを実現させられるのは姉だけの筈なのでその剣の所有者は一人と考える)




·····答えはでたか?


では、待望の正解は····








A.一晩で地球が壊滅する。



····おわかりいただけただろか?

たった一人が剣一本握っただけで世界が壊滅するのだ、それも一晩で。

ここからは推測になるが、中二病、なんていう危険生物が<強くイメージしたものが現実になる>とかいうチート能力を手に入れた暁には迷うことなくこの世界は終わりへと光の速さで全力疾走するだろう。



これから姉は、この能力を使い、暴れだす。

まずは、何故姉が最強の能力を得たのかを説明したいと思う。

興味があるやつは、聞いていってくれ。





俺の姉は、高校二年生で、文武両道、才色兼備、どこをとっても完璧。

ただひとつの中二病という欠点を除いて··


姉のことを好きなやつは多いが、だいたいは諦める。

普通に会話してる途中にいきなり

<サンダーフラッシュ!!!>

とか言いだすんだ。

そんな人と一緒に居ても楽しいはずがない。

そもそも会話にすらならないのだから。(俺達家族は例外で、なんとか会話にこぎつけるテクニックを手にしている。)

あっ、ちなみに補足すると、サンダーフラッシュは空からの電撃で地をえぐり、全てを焼ききる魔法のこと。


そんな姉は、家でも叫ぶ。

「出たな、正義の敵ダークレイン。我のジャスティスフィストを受けてみよ!!!!!!」(補足。ダークレインは宗教を軸に建てられた極悪非道の組織、教祖は人を乗っ取ったり操ることが可能。ジャスティスフィストは地を割り、天を裂き、敵を穿つ。)


シーン

さすがに悲しすぎる。

高校二年生がやることか?これ。

「はいはい、姉ちゃんテーブルに夜ご飯置いといたから勝手に食べといて~」

そう言って俺は、自分の部屋に入ってマンガを手にとった。


それから二時間ほど経ったとき、ノックもせずに部屋に姉が飛び込んできた。

「何?、姉ちゃん、あと再三言ってるけどノックぐらいしてくれない?、ほら、男子高校生って色々と多感な時期DAKARA。」

「あぁ、そういうの良いから」

「うわ、冷めすぎだろ···」

「うん、それよりさ私、神様を呼び出す新しい呪文思い付いたの!」

「やっぱスルーするんだ····」(苦笑い)

からの重い沈黙。


····それを破ったのは俺の挑発的な一言だった。

「じゃあ使ってみれば?」

ふふふ、バカめ、失敗したらとことん笑ってやる。


「よし!、じゃあ言うよ♪」

そこで姉は大きな深呼吸をして、言った。(わりと大きめに)

「我が信仰する神よ、我をあなたもとに連れていき、我の願いを叶えよ」

「こんな夜中だと、近所迷惑だよ、ハハハ」

こんなセリフを言った俺は、この後、目を大きく見開くことになる。

さっきまで俺と姉の二人は俺の部屋にいたはずが今は、

眩い光とともに飛ばされて下一面雲の所に立っているのだから。

「ええええええええええええええええ!?、これ夢だよね?誰か夢だと言ってくれぇぇぇぇぇ」

「現実じゃよ」

この語尾は、明らかに姉ちゃんじゃない。

て、ことはまさか···

俺が足りない頭をフル回転させ、だどりついた答えは

そう、信じ難いことに

神様だった。

そして横で姉が叫ぶ。

「きたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、遂に長年の努力叶ったりーーーーーー」

「まさか、こんな古い呪文を唱えるやつが今の時代要るとは」

そう言って神様は、姉にメモ帳とペンを渡した。

「これは?」

姉がこう問うと、神様はこう答える。

「その紙に一つだけ願いを書くのじゃ、そしたらその願い叶えるから。」

無論俺はめちゃくちゃ動揺した。

「マジかよ。こんなのマンガでしか聞いたことないぜ、姉ちゃんどうする?」

だが姉は、なんの迷いもなくペンを動かしたのだった。

そして、その願いを見て神様は少し驚いた顔をしたが、

「その願い叶えよう!」

そう言うと、またあの光に、俺達は襲われた。




気が付くとそこは、俺の部屋だった。

「あれはやっぱり·····夢?」

「いーや、夢じゃない!」

隣で俺の言葉をことごとく否定したのは姉だった。

でも、夢じゃないなら····

「よし!じゃあ、さっそく神様から授かったこの能力試してみるか!」

そう、姉の願いが叶っている筈なのだ。

俺は思わず問う。

「姉ちゃん何頼んだの?」

「弟よ!これを見てみろ!」

そう言ってメモ帳を渡してきた。



[強くイメージしたものが現実になるーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

弟くんへ  <我 神様の友なり>ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー これ唱えたらいつでもわしに会えるから! 時々話そ!ーーーーーーーーーー

 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー]                               

「えええええええええええええええええ!?」

さすがに驚きを隠せない俺

姉は、早い話なんでも願いが叶う能力を得たし、

俺は、神様をいつでも呼び出せる呪文を得たわけで····


「はぁ~、これから色々大変だなぁ~」

そう俺は呟くのだった。








どもーnisekoiデース。

今回が、初めての投稿となります。

大変見苦しい所もありますが、是非見てってください!

これからも宜しくお願いします!!!!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る