第18話エドの過去❷
「今日から俺が、お前を育ててやる。」
それが、あいつが出会い頭に言い放った一言だぜ。全く、初めて出会った奴に対して何言ってんだって思った。
「……どういうことだ?」
「まあとりあえず、お前の評判は聞いている。なかなかやるじゃねぇか、お前。」
「俺の名は、エドだ。……あんたは?」
「俺か?………ロビンだ。」
それが、俺とロビンの出会いだった。
それからロビンにいろいろなことを教わった。戦う時の武器の使い方、身のこなし方、掃除のやり方、料理の仕方なんかをな。
「おい、お前にこれをやるよ。」
ロビンがいきなりナイフを投げてきた。
俺はなんとかキャッチした。でも、指を切ってしまった。
「切ったか?そう、刃物で指を切ると血が出る。まあそれは当たり前のことだ。」
そんなこと、前から知っていたさ。
「こっちの方がいい。」
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