真理〜鼻をほじって考える〜

プロペラ43

第1話 真理




「真理の話は長いで御座るよ。聞くざますか?」


「聞く!」

「では、この便器にトイレットペーパー以外のモノを流してはいけません。これを聞いてどう思いますか?」

「え?」

「ウンティはどうするのじゃ?と思いませんか?」

「は?」


「では、素朴な疑問。〈何も無い〉は在ると思いますか?」

「禅問答で御座るか?」


「フフ。空気も無い。空間も無い」

「真空で御座るか?」


「それは真空が在る、です。真空も無い」

「うーむ・・・」


「では、真理の話を始めましょう。天の川とは何でしょう?」

「天の川、夜、天に掛かる、あの川で御座ろう?」


「その川の正体、それはアンドロメダ星雲と同じです。銀河です。アンドロメダ星雲とはこの銀河から最も近くにある銀河です」

「ど、どういうことじゃ?」


「地球は太陽系に属してます。太陽系は?天の川銀河の中にあります。そして、アンドロメダ星雲は天の川銀河から最も近くにある銀河なのです。では質問です。天の川とアンドロメダ星雲はどっちが遠い?」

「ん?太陽系は天の川銀河の中だから、アンドロメダ星雲は別の銀河だから、、アンドロメダ星雲が遠い」


「正解ですね〜。次の質問。明るい星と暗い星、どっちが近い?」

「そりゃ明るい星じゃろ」


「ブー。実はですねー、もし星の光が全て一定ならそりゃ明るい星ですな。しかし、星の光は一定では無いのです。実際は明るくても遠ければ光は弱まるのです」

「ふーむ。暗くても近い場合があるということか」


「この真理のポイントは宇宙を立体的に知るという所にあります」


「うーん。。。。。参った。。。。。」








  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る