第11話 ゆらゆら泡ぶく、君がいない

それは新しくも良く知っているメロディ

心地いいリズムに身を任せて揺れる

それは知らないのに懐かしい旋律

どこで聞いたのかも思い出せやしない


何も考えずに感じるまま奏でる

心揺さぶられて言葉があふれる

僕はその泡ぶくを拾い集めようとする

だけど手にしたそれははじけて消えて行く


そんなありふれた日常の狭間に

君は突然僕の前に現れ微笑む

その笑顔がとってもとっても素敵で

僕は君の頬にキスをする


すると君は泡ぶくのようにはじけて消えた

どこにいったの、どこのいるの、どこに向かうの

僕は寂しくって 悲しくって 辛くって ぐらぐら揺らいで

もう ゆらゆらゆらゆら ゆらゆらゆらゆら・・・


じゃあ また会えるかな

君を待っている

僕は探さない

君だけを待っている


ねぇえ また会いたいな

僕は待っている

君を探せない

僕は動けない



君を待ち続けて千年の時が過ぎ

100の星座を夜空に数える

月の満ち欠けを狂おうしく眺める

太陽は不機嫌に風邪をこじらす


昨日のことか今日のことかもわからない

だから明日なんて来るなんて信じられない

だけど僕はまだここに居続ける

君が来た場所に、君がいた場所に、君が去った場所に


あの日君は泡ぶくのようにはじけて消えた

どこにいったの、どこのいるの、どこに向かうの

僕は寂しくって 悲しくって 辛くって ぐらぐら揺らいで

もう ゆらゆらゆらゆら ゆらゆらゆらゆら・・・


じゃあ また会えるかな

君を待っている

僕は探さない

君だけを待っている


ねぇえ また会いたいな

僕は待っている

君を探せない

僕は動けない


ゆらゆら泡ぶく 君がいない

ゆらゆら泡ぶく 君がいない

ゆらゆら泡ぶく 君がいない

ゆらゆら泡ぶく 君がいない

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