第10話 結(ゆい)

 君の声が聞こえないよ

 君の顔が見えないよ

 君の声を聞かせて

 素敵な笑顔見せてよ


 君の手に触れたいよ

 君と夢語りたいよ

 だけど君は上の空

 どこか遠くを見てる


 君がいない

 ここにいない

 僕を残して


 触れてしまえば

 壊れそうな

 現実


 くだらない

 悲しい

 諦めない

 言い訳しない

 それが僕の結


 僕の声を聞いてよ

 僕の眼を見つめてよ

 ベッドが軋む音より

 触れ合う指先が痛い


 冗談ばっか言ってさ

 笑えないくらい泣けたね

 だけど僕は怒ってた

 鏡の前の男に


 わかんない

 何も知らない

 君のこと


 言葉にすれば

 嘘になる

 この想い


 負けたくない

 悔しい

 でも飛べない

 君なしじゃ

 それが僕の結

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