第27話 ~変わった抱き枕~

 魔族との邂逅があってから丁度二日が過ぎた。

 相変わらず、アリスの暴力癖は直っておらずこの二日だけで軽く20を越える数の暴力を受けただろう。

 しかも何故か頬を赤く染め乙女の様な表情で殴るわ、蹴るわ、散々な目にあってきた。

 最近では僕の肩や手が触れるだけで暴力を振るうしまつ……まったく困ったものだ。

 対処の仕方が今一不明なため一応距離感を持って接しているが、効き目の程は微妙である。

 まぁ慣れてきたので、この案件については一旦不問にしておく。


 今僕とアリスはラクトル鉱惨の近くの河原で陣地みたいな物を作りキャンプ中である。

 何故そうなったか、答えは至ってシンプル、アリスが急に「キャンプしよ」と言ったのだ。

 何を考えているか知らないが、拒否してもどうせ最後には結局することになるので無駄に足掻くより従うことにした。


 そして僕は今、近くの小川でアリスが用意した釣竿で魚を釣っている。

 正確には糸を垂らしている。

 何十分か分からないが、まったくと言って良いほど釣れる気配が無い。

 魚の反応はそこらかしこにあるので、一匹ぐらい釣れても良いと思うのだが……餌が悪いのか?

 アリスから渡されたのは釣竿だけだったので餌は自前だ。

 針先に着けているのは、ミズミと呼ばれる芋虫型のモンスターで、ほとんど戦闘能力は無く、大きさも普通の1.5倍ぐらい、土を掘ってみると居たので適当に何匹か捕まえて餌にしてみた。

 他に餌に出来そうな物を持っていなかったので仕方なくだ。


「というか、手で捕まえた方が早くないか?」


 どうしようか考え抜いた末に辿り着いた答えが、釣竿を使わないという選択肢。

 釣りで調達できないなら、手で調達すれば良い、何とも脳筋な考えである。

 これではあいつらの事を馬鹿に出来ない、がこのまま手ぶらで帰ってアリスにどやされるのは回避したい。

 僕は釣竿を足元に置き、パンツ以外の外装を全て脱ぐ。


「……結構深いな」


 川に入ってみると水位は僕の膝ぐらいあった。

 慎重に魚が居る方へと近付いていく、アリスほどでは無いが魚が認知出来なくなるぐらいは気配は消せる。


 集中し一歩一歩歩み寄っていく、そして標的に到着すると、両腕に強化魔法を掛けて一気に掴み上げる。


 バシャン!!


 大量の水飛沫を上げてようやく一匹目の魚を捕まえる事が出来……た。

 何だこれ……魚だよな……

 僕の両手でピチピチ跳ねているのは、一対の羽を持った何とも奇妙な魚だった。

 飛び魚の様な羽ではなく、鳥の様な羽がエラの直ぐ横に着いている。


 はっきり言って気持ち悪い……今すぐリリースしたいがこれでも魚は魚だ、もしかしたら美味しいかも知れない、と考え保存用のバケツに入れておく。

 ついでにいうと、これもアリスの物だ。


 気を取り直し、もう何匹か捕まえようと同じようなやり方で魚を捕獲する。


 二十分の奮闘の末、結果は……羽の生えた魚10匹だけ……心が折れそうだ、あんなに頑張って一匹もまともな魚が捕れないとは……


 日も暮れてきたので戻る事にする。

 二つのテントが張られたみすぼらしいキャンプ場に着くと焚き火をしていたアリスに釣果、というか手潜り漁の成果を報告する。


「アリス捕ってきたぞ」


「ありがと……何でパンツだけなのよ」


「直接川で魚を取っていたからな、体が乾くまで服は着れないだろ」


 ほら?とビショビショの体をアリスに見せる。

 するとアリスは顔を逸らし何やらブツブツ言っている。

 まぁ無視して保存用のバケツを目の前に置いてやる。


「……何これ」


「魚」 


「私が知ってる魚は羽なんて生えてないわよ」


「同感だ」


「「……」」


 無言のまま数分が経過していく、バケツでは魚がのたうち回っている何とも気持ち悪い光景だ。

 暫くして、アリスが溜め息混じりでバケツから魚を一匹取り出すと呆れたように説明し出す。


「私が獲って欲しかったのは魚、魚型のモンスターじゃない」


「やっぱりモンスターなのか……」


「えぇカルウムと呼ばれるモンスターよ」


「モンスターでも良いだろ、食えたら」


「不味いのよ」


 あんな必死で捕ってきた魚が不味いだと……


「でもお前、モンスターの肉は旨いって言ってただろ」


「陸上はね、海中のモンスターは不味いのよ!」


「嘘だろ……じゃあ何で釣りなんてさせたんだよ」


「一番簡単だからよ、釣り糸だけ・・・・・を垂らしていたら釣れるのよ!」


「釣れなかったから直接手で獲ってきたんだ」


 僕がどんな思いで釣り糸を垂らしていたか、こいつには理解できないのか……


「釣れなかった?そんな事ないわ」


「本当だ、何十分も垂らしていたがウンともスンとも反応が無かったぞ」


「そんな……ちょっと釣竿貸して」


 背負っていた釣竿をアリスに渡す。


「これ何?」


「何って見れば分かるだろ、餌だ」


「何で餌なんて付けるのよ!」


「はぁ?釣りは餌で魚をとるもんだろ」


「違うわよ!この釣竿は魔法が掛かっていて何も付けないで釣れる物なのよ!!」


「だからと言って餌を付けてはいけない事にはならないだろ」


「 餌を付けると魔法が発動しなくて釣れないようになっているのよ!」


 無駄に便利な異世界の道具があだとなったか……でも


「なら最初に説明ぐらいしろよ」


「これぐらい常識!貴方どんだけ無知なのよ!」


 というかそもそも異世界人に常識を求める方がおかしい、とは言えないな……危ない思わず言ってしまうかと思った。


「はぁー、まぁ良いわ」


「食べるのか?」


「食べるわよ、貴方に期待して何も用意していなかったから」


 どんどん毒舌になっていく仲間を一発殴りたいんだが?……それはもう少し強くなってからの楽しみにしておこう。

 いや一発ぐらい殴っても良いよな?今までの事を考えると割りに合わないと思うが仕方ない、いや待てよ僕の全力強化の右ストレートが普通車だと仮定するならアリスのはF-1レーサーカー並みの速さだ、気付かれたら一瞬のうちにカウンターを食らう……それだけは避けたい。

 ばれずにいけるか?だが……しかし……


「うわー羽が思ったよりリアルね、焼けるかしら」


 僕の葛藤を知らないアリスは暢気に鼻唄を口ずさみながら魚を焼き始めた。


 いける、僕の第六感が信号を上げる。

 腕に強化魔法を掛け、最短距離でアリスの横腹を狙う。


「アマミネ、魚に串刺すの手伝って、はい串」


「!?」


 突然のアリスの振り向きに驚き魔法が解けてしまう。

 しかし勢いはある、このままいけば届く。

 この瞬間だけスローモーションの様に感じた、それがアリスに一矢報いる事への悲願を長々に感じたいがための自己認識の影響か、それとも振り向きに様に差し出された串が自分の拳に刺さるのをゆっくり見せたいという天からの罰か、いや最初から選択肢なんて無かった。

 だから僕は、右手から串を抜く。


「そろそろ焼けたかしら、はいアマミネ」


「どうも」


「それにしても間抜けね、串が刺さるなんて」


「あぁ自分でもそう思う」


「でも何で刺さった場所がそんな変な所なのよ」


 串が刺さったのは中指の第2から第3間接へ行く丁度真ん中だ。

 刺さった理由が、お前を殴ろうとしたからだ、とは口が裂けても言えない。

 右手は包帯がしてあるので、左手で魚を受け取る。


「やっぱ不味いわね」


「そんなに不味いのか」


「えぇ不味いわ、苦くてドロドロで口の中に永遠と残り続けそうな魚肉、はっきり言って最悪よ」


「そこまでか……」


 アリスはここまで言っているが、僕はあまり信じてはいない。

 修行中思っていたが、こいつは口が肥えているのだ。

 ある日アリスが美味しくないと言って放置した肉を食べてみると普通に旨かった時があった、それも何度も……それから味に関してこいつはアテにしなくなった。

 どうせ今度のもそうだろうと思い、一口食べてみる。


「不味い……」


「だから言ったでしょ」


「いや修行中お前が美味しくないという物は大抵旨かったから今回もそのケースかと……」


「?それは美味しい、とまでは言わないけど不味い訳ではないという意味よ」


 言われてみれば、修行中は不味いなんて一言も言ってなかったな……


「ほら冷めるわよ」


「あ、あぁ」


 普段は譲らないくせに、こういう時にだけ食事を差し出してくる。

 仕方なく焼き魚7匹平らげる。

 流石に食い過ぎた……


「さて寝ましょうか、明日からラクトル鉱惨を越えなくちゃならないから普通のキャンプはこれっきりよ」


「分かった」


「じゃあお休み」


「おやすみ」


 それぞれテントの中に入っていく、珍しく気を回したのかベッドが置いてあった。

 晩飯前にも一回来たがその時には無かった。


 直ぐ様横になろうとすると、テントの入り口からアリスが入ってきた。


「どうした?」


「テント間違えた、アマミネはあっちのテントよ」


「そんなの決まっているのか?」


「そうよ」


「まぁ良いか」


 仕方なく隣のテントへ移動する。

 中に入った瞬間に理解した、あいつ自分だけベッドで寝ようとしてたな。

 僕が入ったテントの中には適当に置かれた布団だけがあった。


 文句を言いたい所だが今日一日の我慢だ、仕方なく布団に潜る。

 厚めなのがせめてもの救いか……


「……そうだ、ステータスこの頃見てなかったな」


 最後に見たのは何時だったか……

 レベルは上がってないだろうがスキルぐらいは増えただろ。


 ステータス……

 ――――――――――――――――――――――――


 名前 アマミネ・タイヨウ


 Lv 56


 体力 2400/2400

 魔力 30000/30000


 経験値 15410

 次のLvUPまで残り 570


 攻撃 D+

 防御 D+

 俊敏 D+

 会心 D+

 運  UNKNOW


 《取得スキル》

 言語解読

 色欲の加護

 無詠唱

 高速詠唱

 快速詠唱

 限界魔力

 結界

 スキル解析←new

 ステータス整理←new


 《所持武器》

 武器名 デウム・ラ・レヴィ←new

 《所持武器スキル》

 スキル喰い←new


 《称号》 

 巻き込まれた一般人・異世界人

 色欲の契約者

 天妖精の守護者・護

 幸運

 激運

 神運

 不憫な者

 地獄を体験せし者

 死の淵から蘇った者


 《ステータス恩恵》

 金運UP

 女運UP

 勝負運UP

 戦闘運UP

 基礎能力UP

 自動回避率15%

 詠唱破棄

 詠唱省略

 詠唱早口

 運UP

 運SUP

 運USUP

 ――――――――――――――――――――――――

 ようやくまともなスキルが手に入った。

 スキル解析、これでやっとスキルの詳しい詳細が分かる。

 所持している武器まで表示されるのか……しかも名前つきで、何か人みたいな名前だな。

 まぁ気にする必要もないだろ。


 それよりスキル解析……言語解読

 ――――――――――――――――――――――――

 言語解読……この世界にある有りとあらゆる言語を解読、それを本人が最も慣れている言葉に変換し見えるように、聞こえるようにする

 ――――――――――――――――――――――――

 滅茶苦茶分かりやすい、この調子で調べるか。

 ――――――――――――――――――――――――

 色欲の加護……色欲に関する高位の者からの祝福または加護を与えられた者が使えるスキル。

 スキル所持者には以下の特典が付く。 

 ――――――――――――――――――――――――

 色欲に関する高位の者?まったく心当たりがないな。

 ついでに……

 ――――――――――――――――――――――――

 能力①

 異性または同姓とスキンシップを取ることでポイントが貰えます。

 ポイントが増える毎にランダムでスキルを取得出来ます。


 今現在 1500P

 スキル取得まで 1000P


 能力②

 殺意を向けられた人数分だけ貰える経験値が増大する。

(条件……一分の間で50人以上の殺意を受け、それに耐える。殺意の大小は関係なし。

 適応……人間族、獣人族、魔族)


 今現在 150人 

 経験値UP 2.50倍


 能力③

 ???????(後99)

 ――――――――――――――――――――――――

 段々とスキル取得までのポイントが上がってきてるな……

 殺意は獣国で良い感じに上がったみたいだし、これに関しては順調だな。

 さて一番気になるのは、ステータス整理だが……スキル解析

 ――――――――――――――――――――――――

 ステータス整理……上位互換の際に要らなくなった下位のスキルの削除と、称号と恩恵の整理。

 ――――――――――――――――――――――――

 つまり、無詠唱をとったから要らなくなった高速詠唱や快速詠唱を削除ってことか……それは駄目だな、このスキルは武器に喰わせる予定だし。

 でも称号と恩恵の整理はしたい、先にスキルを喰わせた方が良いな。


「剣……何処だ?」


 そう言えば飯を食べる前にテントの中に置いてきたんだったな

 しかもアリスの方だ……あいつは寝付き良いけど寝起きは最悪だからな、下手に起こしでもしたらヤバイ。

 明日の朝でも良いが、こいうのは後に回すと結局しなくなるだろうし。

 僕は出来るだけ音を立てずにアリステントへ近付く。


 入り口のチャックをゆっくり開け、中に入る。

 よし、アリスは良い感じに寝てる。

 ……客観的に見るとこの絵面は色々とまずいな。


「何処だ……」


 ベットの周りから隅々まで調べたが剣が何処にもない。

 後、探していない場所と言えば……ベットの下か。

 微妙に空いている隙間に目を通す、まぁあるわけない。

 とすると、


「うぅーん……」


 カチャ


 アリスが寝返りをうつと同時に、変な音が一緒に聞こえた。

 そこに視線を向けると確かに剣があった、アリスの抱き枕として……


「いや違うだろ」


 思わずツッコンでしまった。

 ぬいぐるみを抱き枕代わりとして使うのは分かるが剣は無いだろ、剣は……金属の硬い物だぞ。


「というか起きないか、これ」


 流石に左腕でガッチリホールドされている剣を抜けば、いくらアリスとて起きるだろう。

 さてどうしたものか……


 仕方がないので剣が取れる体勢になるまで待つことにする。


 数時間後……


「くそ……思いの外寝相が良い」


 まったくと言って良いほど、数時間前の姿勢から変わっていない。

 人間誰しも寝てる間に何回か寝返りぐらいうつだろ普通。


「うーんぅ」


「最悪」


 寝返りをうったのは良いが、方向が右から左、つまり剣は両手で抱き抱えられさっきより救出が困難となった。


 ……もう面倒だ、纏いエンチャント


 両手、両足に二重の強化魔法を掛ける。

 両手はアリスが認識できない早さで剣を抜き取るため、両足は抜き取った衝撃でアリスが起き姿を見られないように逃げるため。


 アリスの頭側に回り柄を掴み、一気に引っ張る。


「うぅん、あんっ」


「……」


 僕は首を降り聞かなかったことにして直ぐ様テントを退散する。


 入り口のチャックに苦戦したが無事に自分のテントへ戻ってくることが出来た。


 さて色々頭を切り替えて、さっそく要らないスキルを剣に食わそうとする、がどうすれば良いんだ?


 取り合えず呟いてみる……スキル喰い


 ――――――――――――――――――――――――

 選択しろ。


 ◻言語解読

 ◻色欲の加護

 ◻無詠唱

 ◻高速詠唱

 ◻快速詠唱

 ◻限界魔力

 ◻結界

 ◻スキル解析

 ◻ステータス整理――――――――――――――――――――――――

 チェック項目が表れた。

 しかも何故か偉そうだ……少し癪に触るがスキルに当たっても仕方ないので言われた通り選ぶ。

 ――――――――――――――――――――――――

 ◻言語解読

 ◻色欲の加護

 ◻無詠唱

 ☑高速詠唱

 ☑快速詠唱

 ◻限界魔力

 ◻結界

 ◻スキル解析

 ◻ステータス整理


 これで良いか? はい/いいえ

 ――――――――――――――――――――――――

 要らないスキルを押すとこんな感じに表示された。

 そして下には相変わらず偉そうな言葉遣い、文句を心の中で言いつつ、はい、を押す。

 すると、剣は光り視界を塗りつぶしていく。


「え?」


 そして光が止む頃には、原型がまったく残っていない剣が手元にあった。

 元の剣の幅は目測で15㎝はあったはずたが、今の剣は前の半分もない、剣と言うより刀に近い形に変形した。

 色も紫色から普通の銀色に変わっている、魔剣要素が滅茶減ったな。

 まぁこれはこれでカッコいいので置いておく。


 さて、スキルも食わしたことだ、ステータス整理を使ってみるか……ステータス整理


 ――――――――――――――――――――――――


 名前 アマミネ・タイヨウ


 Lv 56


 体力 2400/2400

 魔力 30000/30000


 経験値 15410

 次のLvUPまで残り 570


 攻撃 D+

 防御 D+

 俊敏 D+

 会心 D+

 運  UNKNOW


 《取得スキル》

 言語解読

 色欲の加護

 無詠唱

 限界魔力

 結界

 スキル解析

 ステータス整理


 《所持武器》

 武器名 デウム・ラ・レヴィ

 《所持武器スキル》

 スキル喰い


 《称号》 

 巻き込まれた一般人・異世界人

 色欲の契約者

 天妖精の守護者・護

 運系-詳細🔽

 経験系-詳細🔽


 《ステータス恩恵》

 UP系-詳細🔽

 詠唱系-詳細🔽

 自動回避率15%

 ――――――――――――――――――――――――

 スッキリしたと言えばスッキリしたか……何か掃除が面倒な人が種類別に段ボールに適当に詰め込んだ、みたいな感じがするな。


 まぁ良いか、見やすくなったことには変わらない。


「寝るか……」


 流石に夜更かしし過ぎたな。

 僕は布団に入り、目をつぶる。

 そして思いの外早く意識が遠退いていった。

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