クセイルvs巧(カット編)

クセイルが仕掛けに入った。ごつごつした脚で大地を蹴り、巧の胸元目掛けて突進をする。巧との距離が縮まったところで腕を振り上げ、爪をとがらせる。しかしクセイルはある事に気がついた。


クセイル(何!?姿が消えたぞい!どういうことだ。)


クセイルは動きを止め周囲をうかがうが、巧の姿は見当たらない。ほんの一瞬のひと時で姿を消すなど瞬間移動しない限り無理だろう。しかし彼はビームを受けたと言ったのだから瞬間移動は使えないはず、とクセイルが思ったその時だった。


巧「どうしたクセイル、惑っているじゃないか。」


クセイル「隠れるとは卑怯な。姿を現したまえひょろひょろ小僧!」


クセイルは聞こえてきた声でどこにいるか判断しようとしたが、四方八方から響いてくるような錯覚で認識できない。


巧「そんな悪口は言うな!この直訳、『十字軍の古代エジプト紙』。お前のほうこそ名前からしてペラペラのひょろひょろじゃないか!まぁどこにいるかぐらい教えてやるよ・・・上だよ、上。」


上じゃと?とクセイルが上を見上げると右肩から右手が石と化した巧がクセイルの真上から落ちてきている。クセイルはそれをかわそうとするが、またあることに気づく。


クセイル「脚が、足が石になってるじゃと!?」


翼で飛んでいたクセイルの脚に、否、足には大地から伸びている‘石,によって動きが止められている。クセイルは避けきれず、石と化した拳で殴られる。その衝撃は強く頭から直でいったのでクセイルは軽い脳震盪を起こす。


クセイル「ぐっ・・・!?」


巧「教えてやるよ。俺はもともと特殊でな、‘石,の力を持っているんだよ。前はもっと使えたが、今本当の力を自分の中に封印しているのさ・・・・聞いてる?」


巧はクセイルの生死を気にしながら問いかける。頭に星を回しているクセイルは「は!」と目が覚め巧の問いに応える。


クセイル「石の力とは要するに石化の恩恵が授与されているようじゃな。まぁここで終わりじゃあるまい安心せい。わしも本気を出す。・・・・解放!book of the dead!」


クセイルの左手から神々しい光を放ち、一冊の黒い本が現れた。その本の表紙には目が描かれているかと思ったらその目は動いている。クセイルはその本の力で石を壊してしまう。


巧「おいおい、まさか古代エジプト書物『死者の書』だなそれは!?」


巧は『死者の書』に一瞬驚く。その隙を逃さなかったクセイルは力ずくで足を固定している石を壊す


クセイル「やっと出られたぞい。石の力も脅威じゃが本の力も見せてやろう!」


クセイルは『死者の書』を開きある呪文を唱える


クセイル「!ザラ


巧「それはドラ0エの死の呪文だわこのやろう!」


巧はまた石と化した拳でクセイルに溝うちをしクリティカルヒット。クセイルはその場で倒れこむ


クセイル「ぐっう!?・・・はぁはぁこれならどうじゃ!アバダ・ケタ


巧「それはハリー0ッターの死の呪文だわ!たわけ!」


巧は半分あきれを抱きながら突っ込みの拳。おかげでクセイルのHPは残りわずか


クセイル「ゲホ、ゲホッ・・お主の拳はでたらめにもほどがある!さっきの良い雰囲気が台無しじゃ!」


巧「こっちのセリフだ、クセイル。しかしな、かれこれ30分戦っている。作者の語学力と語彙力センスのなさで全カットなんだよ!」


クセイル「なっなぬーー」


えっ・・・なんかすみません・・てかあっちは小説ってことわかってるん!?あっ読者の皆さま、カットさせていただきます。巧の言った通りまだ学生の身分故、まだそういう戦いの情景や風景が難しいです。文句、受け付け開始!・・・・続きをどうぞ・・・


巧「もっといいのがないのか?おしまいか?勝負終わらせていいか?」


クセイル「・・・えっ・・・何じゃと?」


巧の突然の質問に驚くクセイル。巧は何かわかったようだ。


巧「お前は直訳『十字軍の古代エジプト紙』。十字軍とパピルスが関係してるのかわからなかったが少年十字軍は聖地奪還途中で商人により奴隷として売り飛ばされたんだっけな?」


クセイル「くっ・・・・」


そもそも少年十字軍とは、第4回十字軍の後、フランスやドイツにおいて神の啓示を受けたとする少年エティエンヌの呼びかけにより少年・少女が中心となって結成されたもので、1212年のフランスでは、少年少女が十字軍として聖地奪還に向かう途中、船を斡旋した商人の陰謀によりアレクサンドリアで奴隷として売り飛ばされた。


巧「このアレクサンドリアとはカイロに続きエジプトの第二都市と言われている場所だ。少年たちがエジプトで聖地奪還中に奴隷として売り飛ばされたなら・・・商人への死を願い、聖地の奪還を夢見る少年たち。ここで何らかの化学反応が起きて奴隷先で少年がパピルス紙に龍を描いたものがお前ってことになる。そうだよな?・・・ということでおまえを倒すには普通に倒すのではなく何かすることでお前を倒せるはずさ。」


クセイル「・・・お主、頭が冴えているのう。しかしどうやってわしを倒すのじゃ?わしは今からでも反撃できるぞ・・・!?」


クセイルは立ち上がろうとしたが体を動かすことができなかった。クセイルはわけがわからず混乱している


巧「あぁお前と話しているうちにお前の体ごと石化しといた。4大感覚神経(目、口、鼻、耳)は石にしてないから気付かないはずだ・・・・まぁそんなことはどうでもいい。お前の倒す方法はこれにある。」


巧が手にしているのはXのアクセサリー。クセイルはこれを見て焦りだした


クセイル「お、おい。それはわしの首飾り!わしとしたことが・・」


巧「お前と戦っている途中にばれないように取っといたんだが・・・やはりこれを使うのかー。・・・俺の一番の疑問はなぜXなのかだ。お前は少年十字軍が擬態化したものだろう?0リスト教なら十字架にするはずさー。そこでおれがこれをぶっ壊して、石で十字架を使ってお前の胸に投げつければ鮮血がたくさん出るだろうよ。お前の人生は幕閉じだ。」


巧はアクセサリーを壊される。アクセサリーは塵となり風飛ばされていく。巧は石で十字架を創っていく。


クセイル「無念・・・」


巧「よーしじゃあ俺の勝利を祝って、十字架がクセイルの胸に刺さりまーすっ!」


巧は十字架をクセイルの胸目掛けて超高速で投げる。クセイルは死を覚悟した。



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