ネゴシエーター<中編>

 ネコ部屋に、薄ら朱が射した夕刻。

 “こはく”の事務所で、彩夏さいか直子すなおこは、二人の男と向き合っている。

「こちらは死にかけたんだがねぇ。態度に誠意が感じられねえなぁ」

 大袈裟に包帯を巻いた壮年男・三河が、粘っこく息巻いた。

 言いたい事をもっと言えば良い。彩夏は内心で言った。

 昨日ネコ部屋で盗聴機を見つけたので、事務所に持ってきておいた。三河が何かしら口を滑らせたなら、録音しておいて損は無い。

 彩夏は既に、彼我ひがの戦力を分析し終えていた。

 こちらの陣営は、当の直子が未だに動揺と緊張を残している。一応、生まれて初めて人身事故の当事者となってしまったのだから、無理も無い。

 先方は、そこを突いて話を畳もうとしてくる筈だ。

 事実、彩夏が割り入らなければ、直子は一方的に社会的・経済的制裁を下されていただろう。

 結果、“こはく”は直子と言う頼れる戦力を失う事になる。同時に、“あの店には人身事故の犯罪者が居る”と吹聴する材料にもなってしまう。

 しかし。

 裏を返せば、三河の口から直子への脅し文句を引き出す事が出来れば、活路が見いだせるかも知れないと言う事でもある。

 そうなると、敵の本丸は三河ではなく、隣に控えた丸顔の中年――濱口はまぐちだろう。

「まあまあ、三河さん、落ち着いて」

 三河が呼んだ、人身事故専門の弁護士だと言う。

 三河の言動は、濱口弁護士がコントロールしていると見て良いだろう。

 一見して主犯の三河が直子に対する恫喝を行い、濱口が仲裁に入ると言う体だ。

 かき乱す三河と軌道修正する濱口の連携により、彩夏達にはろくに喋らせないまま、場の流れを支配するつもりだろう。

 自分の主張がほとんど通らない直子の焦りは、時間を追うごとに増していく。

 だが。

 濱口は、知らない。

 彩夏と直子の絆がどれほど深い物か。

 お互いの為であれば、ヤクザ者に犯罪者呼ばわりされて詰め寄られるような恐怖も、耐えられる。

「そもそも三河様のおっしゃる、“被害者”と言う表現は適切なのでしょうか?」

 彩夏は、先制ジャブを入れて見た。

「おい、自分? 俺を当たり屋呼ばわりする気か!」

 早速、椅子を蹴倒して立ち上がる三河。

 直子は打たれたように肩を震わせ、彩夏は毛ほども動じない。

「まあまあ、落ちついて、三河さん!」

 それを(表面上)必死にになだめる、濱口。

 ただ、濱口の豆粒のような眼は、彩夏の細い肢体を舐めるように見据えている。

「蓮池さんは、そんなこと仰っていませんよね?」

 彩夏に対しておもねるような口調だが、どこか粘り気のある声色だ。

「新堂さんの車に接触したことは事実なのですから。わたくしどもは、その立証責任を果たす用意がございます」

 三河の突き付けた証拠を上回るだけの“当たり屋”の証拠を突き付けなければならないが……。

 現場は人通りの無い道だったと言う。

 そこへ、建物の陰から飛び出してきた三河が正面から接触。ボンネットからフロントガラスの坂を前転するように上がり、屋根へ。そしてそのまま車の背後の道路へ落ちると、受け身を取った。

 直子の支離滅裂な証言を繋ぎ合わせると、こうした流れが推測できた。

 その様子さえ掴めていたなら……。

 だが、直子の車にドライブレコーダーは無く、目撃者も居ない。

 そして何より。

 彩夏の見立てでは、濱口達にとっての勝利条件は示談金の獲得でも損害賠償でも無い。

 三河の損得に関わらず、直子とひいては“こはく”に打撃を与える事だ。

 金が目的では無いだけ、本来の当たり屋以上に難敵だ。

 三河が金目当ての常習犯であれば、彼の保険金取得歴を突いて、保険金詐欺の嫌疑をかける事も出来たのだが……。恐らく、三河が金儲けの手段として当たり屋をやった例は、過去に無いだろう。

 こうなった以上、三河の虚偽を立証するか、脅迫の文言を引き出して逆に訴訟するほか、手が思いつかない。

 恫喝する三河。

 それに怯える直子。

 証拠を求める濱口。

 証拠など出しようもない彩夏。

 結局、どれだけ話しても平行線だ。

 そして、この平行線の状態こそが、濱口達のもっとも望む所なのだろう。

 後は、直子の忍耐がどこまで保つか次第だ。

 ――私が轢いてしまいました。警察と保険会社に一任します。

 直子がプレッシャーに負けてそう言い出さない事。それが、こちらにとっての最後の砦だ。

「ねえ、新堂さん。これは余談なのですがね」

 濱口が、慈悲深い仮面を貼り付かせたように、温和に問う。

「人の記憶というものは、とても曖昧なのですよ。

 特に、交通事故の当事者となってしまった場合は、ほぼ間違いなくパニックになる。

 そして人は、自分が望むように、自分さえも気づかないうちに記憶をねつ造してしまうこともある。

 もしそうだとしても、新堂さんに悪意があるとは、わたしは思いませんがねぇ」

 濱口のそれは、一見して直子の肩を持っているようで、冤罪事件の取り調べとやっている事は同じだ。

 社会的に殺されるかもしれない極度の緊張感の中、閉鎖的な空間で延々と問い詰められ続ける責め苦。

 私は社会的に死ぬのか? 死なないのか?

 恐らく、その結論が宙づりになっている間が、最も直子の心に苦痛を刻み込んでいる事だろう。

 この圧迫感から楽になりたい。

 そこへ“自白”という救いの道を提示する。

 罪を認めてしまえば、少なくとも、この炙られるような状況からは抜けられるのだから。

 ――もしかしたら、私は三河さんを本当に轢いたのかもしれない。

 ――そう言えば、あの時、私は前を良く見てなかったような……そうでないような……。

 彩夏には、直子の考えが手に取るようにわかった。

 それでも。

 ――彩夏さんが一緒に居てくれる。戦ってくれている。

 ――私は、彩夏さんを信じる。“こはく”には絶対に迷惑をかけない!

 直子は、今もなお、強固に心を保っていた。

 むしろ、彩夏や店の為にという意味で、直子が思い詰めすぎないかという心配もあるが……。

 

 

 

 何ら生産的な話が出来ないまま、閉店時間が近づいてきた。

「まあ、みなさんお疲れのようです。お仕事もあるようですし、どうですか? 後日、改めて話し合いの席を設けるということで」

「あァ? 伸ばすにしても、明日すぐじゃねえと認めんぞ、俺ァ!」

 三河が、これ見よがしに濱口へ睨みを利かせて見せた。

 濱口も、困ったように首を縮める。

「――わかりました。それでは明日、もう一度話し合いましょう」

 彩夏が、一瞬の躊躇いを見せてから応じた。

 つまり明日の午後も“こはく”は、店主と現場リーダーを欠いた状態で営業しなければならなくなる。

 明日も平行線で終われば、三河はその翌日と言いだすだろう。

 流石に事情を全て察してくれている従業員でも、永遠に休み無しの働き詰めは出来ない。

 店主としても、それをさせるわけにはいかない。

 それに、濱口は恐らく、直子に“考える時間”をあえて与えたのだろう。

 解散後、彩夏から離れて、一人で思い悩む時間があれば、それだけ直子は極端な結論に傾いていく。

 やはり、濱口が彩夏と直子の絆を把握しきっていないだろうと言う読みは、淡い期待に過ぎなかったらしい。

 事前の調査か、長年の勘か。

 二人の結束の強さを把握した上で、直子に責任の重圧をかける方法を取ったのだろう。

 彩夏達にとってこの状況は、援軍の無い籠城戦のようなものだった。耐えれば耐えるほど、損害が確実に蓄積していく。

 ――サイコブラック、結局来てくれなかったな。

 ネコ部屋に置いてあった盗聴機の事も鑑みれば、サイコブラックが今日の事を知らないとは考えにくい。

 こうした時にこそ、颯爽と助けに来てくれると、少しは期待していたのに。

 結局、三河も濱口も、平穏無事なまま“こはく”を後にした。

 

 

 

 サイコブラックとして選ばれてから、“正義の為の行動”は格段にやりやすくなった。

 サイコブラックのスーツは、言わば、門外不出のパワードスーツである。

 オペコットスーツの機能性はそのままに、砲丸投げ・走り高跳び・長距離走・短距離走のいずれのトップアスリートにも相当する全方位的な筋力が得られる。

 スーツを鎧う強化外骨格は、アルミのように軽量な素材でありながら、一六九四ジュールの弾丸までなら完全に食い止められる。これは、コルト社のAR15突撃ライフルに相当する防御力である。

 なおかつ、ケブラー繊維の防弾チョッキと違い、濡れても性能が落ちる事は無く、刃物で裂かれる事もない。

 仮に中の人間が負傷したとしても、傷口を検知して、自動的に消毒・止血措置を行ってもくれる。

 当たり前の事だが、ヘルメットもただの飾りでは無い。暗視装置や、データ通信システム程度のものは搭載されている。

 正式な形で世に出るのは何十年後か知れないが、ヒーローとしての力を得るには申し分ない。

 だが、日本は法治国家だ。警察の発砲にすら風当たりの強いこの国で、ヒーロースーツを暴力に使う事は許されない。

 あくまでも、今回の南郷組のような危険な相手から身を守るための防具である。

 ヒーロースーツの設計思想には、一部、アメリカ特殊作戦軍の水面下で開発されたというパワードスーツ“TALOSタロス”に通じるとも言われている。

 色んな裏事情が絡んでいる一品だ。それを大っぴらな暴力に用いれば、その者は"消息不明"になるだろう。

 元より、白井は暴力が嫌いな性質であったので、最強の専守防衛力だけをもたらしてくれるこのスーツは、彼の肌に合っている。

 それに、サイコブラックとして行動する事には、スーツの性能以上に大切な恩恵がある。

 ヒーロー結社という強大な後ろ楯を得られた事だ。

 白井真吾が一般人として(悪徳な商売に手を出した両親を含む)悪人を裁いていた時期は、それに伴うちょっとした軽犯罪にも気を遣わねばならなかった。(例:違法改造マフラーで騒音を立てる等)

 今では、つまらないルールに縛られる気遣いは無い。

 それが利他行為で、なおかつ、結社の定めた重犯罪に触れなければ、確実に後始末をしてもらえるのだ。

 そして、一人では難しい仕事をする時に、思うままの人材を借りれるようにもなった。

 つい先日も、騒音攻撃要員として、暴走族に擬態した"何者か"を五人ばかり斡旋してもらえた。

 お陰で、サイコブラック自身はこうして体を空ける事が出来たし、騒音の威力も五倍に跳ね上がるわけだ。

 前置きが長くなったが。

 白井がサイコブラックとして選ばれて可能となった戦術に、“改造人間”という手法がある。

 もちろん、改造と言っても、人間を機械や生物兵器にするような非人道的・非現実的なものではない。

 サイコブラックの使役する改造人間とは、非常に現実的なものだ。

 

 

 

 元は、父のギャラリーとして使われていた部屋がある。全ての美術作品を処分した今、ただ無意味に広いだけの部屋でしか無い。

 サイコブラックがドアを引き開けると、室内でこごった闇が、廊下にまで漏れだしてくるようだった。この部屋は、絵に陽の光が当たらないようにと窓が作られなかった。

 音が聴こえる。

 水滴が一粒一粒、水溜まりに落ちる音。

 この部屋に水漏れが起きているわけでは無い。部屋の隅に設置した音楽プレイヤーから、延々と再生されているのだ。

 そして、もう一つの音が聴こえていた。

「――、――!」

 鼻息の荒い、しかしあまりに弱い呻き声だ。

 口にくつわのような物をされている為、まともに発声できない。

 それは、部屋の中央、ベッドに縛り付けられた人物から発せられている。それまで、死んだように動かなかったのだが、サイコブラックが近付くにつれて、にわかに活性化した。ベッドに固定された四肢を、必死にばたつかせようとしている。

「こんばんは、改造人間003番。

 ああ、君には昼夜の感覚はもう無いよね。無粋な挨拶をしてごめんよ」

 サイコブラックが親しげに、しかし、台詞を朗読するような空虚さで言った。

 改造人間003番と呼ばれたのは、小柄な体格の男だった。薄い肌着の上から、よく引き締まった肉の様子が見てとれる。以前より痩せたかも知れない。

 ――おかしいな。

 乾パンと水だけでは変化に乏しいだろうと、安くもないサプリ錠剤をたらふく食わせてやっているはずだが。

 もう何ヵ月もこの部屋に縛られ続けていたので、その顔立ちは四十代半ばに見える程、憔悴していた。

 男――“003番”の濁った眼球は、明らかにサイコブラックへの恐怖で震えている。

 無理もない。

 言葉巧みにこの家へ誘い込まれた直後、家主の熱烈な"引き留め"を受けて、この広々と使える部屋を提供された身なのだ。

 サイコブラックと男は、同意の上で同居している格好だ。

 ベッドに縛られ、エンドレスで水滴の音が聴こえる暗闇に放置された状況はまあ、拷も――特殊な性的嗜好を共有している、という事になっている。

 SMプレイとは、市民権を持った行いなのだから。

 それに、彼の生活費は全てサイコブラックが負担している。

 これは監禁ではない。そうだろう?

 と訊けば、003番はあっさり頷いてくれるはずだ。

 あいにく口を塞がれているので“その通りだ”と声に出して言って貰えないのが残念だが。

 サイコブラックと003番との絆は、家族も同然に深い。

 003番は、かつて東城博とうじょうひろしという固有名詞を持っていた。

 高校卒業から二六歳まで無職。

 そして、住居侵入罪・強制わいせつ罪・窃盗の罪で懲役一〇年の実刑を受けた。

 職歴はなく、親族から見放され、刑務所の中で一〇の歳を重ねた男。

 周囲も、本人すらも、更正への希望を完全に捨て去っていた。

 獄中では大人しく振る舞ってはいたが、強いて反抗する理由も無かったからに過ぎない。

 だが、表面的な態度で本音を見落とすほど、カウンセラー達も甘くは無かった。

 出所後、東城は再犯に及ぶ可能性が高いと目されていた。

 サイコブラックは、結社の協力でこうした受刑者に目星を付け、更正カウンセラーのボランティアとして接触する。

 次に、外に出た暁には旨い仕事があると受刑者に仄めかし、出所後に自宅へ招待。

 そして、東城改め003番は、二度と白井家を"出たくなくなる"わけである。

 特撮ヒーローもののセオリーだと、白井は信じて疑わない。某ライダー系ヒーローの元祖だって、人間の改造から全てが始まったわけだし。

 散々手垢の付いた手法で面白味も何もないが、反面、現実的な実用性は馬鹿にならない。

「今日は一つ、003番にアドバイスをしようかと思って」

 それを聞いた003番の呼気が、さらに荒くなる。

「いや、何でも無いことなんだけど、君もたまには外の空気を吸ったらどうかな? とね。

 ずっとこの部屋から出ようとしないから、心配なんだ」

 誰のせいで出られないと思っている! と言う気持ちは、もうとっくの昔に失っている。

 そして、サイコブラックは、暗に003番を外に解き放つと言っているのだが、素直に喜べない。

 どうせ、逃げようとしても逃げ切れない。

 それに、何かを喜ぶ気持ちすら、もう磨耗しきっていた。

 何より。

 これは、何かしらの“指示”だという事もわかっている。今から飼い主の言う事を死に物狂いで聞かなければならない。

「003番って、プレステとかやってた世代だっけ」

 突拍子もない質問に対し、003番は慎重に考えてから、自由のきかない首を縦に振った。

「じゃあ、MGSって呼ばれているゲーム知ってる?

 敵の基地に一人で忍び込んで、なるべく兵士に見つからないように目的を果たすゲームなんだけどさ。

 僕、あれの主人公に昔から憧れているんだよね。

 だって、何重にも警戒された基地の中枢に、人一人が見つからないように入り込むなんて、常人には無理だし。

 ――常人に出来ないことをやってのける人間が、僕は好きだ」

 ○○と言う人間が僕は好きだ。

 それは、サイコブラックと改造人間の間で契られたキーワードだ。

 僕はそういう人間を求めている、と解釈すべきところだと、003番は骨身に刻まれている。

「でもねえ。この平和な日本にそんな基地を占拠するような物騒な輩はいないしね。

 つまり、僕はそうした人間を見たくて見たくて仕方がないにも関わらず、この日本で暮らす限り、恐らく一生お目にかかれないわけだ。

 まあ、僕は直接人を怪我させたり物を盗るような行為は嫌いだし、この辺がジレンマなんだけどね。

 ああ、話が横道に逸れたね」

 今のは“横道”などではない、と受けとるべきだろう。

 サイコブラックは、自分が003番に何かを指示した、と言う事実を作りたくない。

 なおかつ、自分がさせたい事を正確に命令したい。

 その為には、改造人間の方が、サイコブラックの本音と建前を的確に汲めなければならない。

 さもなくば、003番に待っているのは今以上の地獄だろう。

「今は、君が外の空気を吸って来るべきだと言う話をしてたんだったね。

 ほら、いつまでもこんなもん付けてないで、ちょっと行ってきたら?」

 言いながら、サイコブラックは003番の拘束を解いていく。

 久々に自由を得た身体は、満足に立てない。

 軽くリハビリをしなければならないだろう。

 犯罪者だった頃のコンディションを取り戻さなければ、サイコブラックの真意には応えられないだろうから。

 任務の失敗は、死より恐ろしい。

「そうだね。

 鶴鶴つるつるマート――この町で一番大きいスーパーマーケット――はわかるよね? あそこは高台になっていて景観が綺麗だから、散歩におすすめだよ。ぐるりと一周してみる価値はあるね」

 サイコブラックから薄手のジャージを受け取ると、003番は部屋を出る。ふらふらと、おぼつかない足取りで。

 昼下がりの柔らかな陽光すら、彼の目には、焼きごてのように熱かった。

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