「月が綺麗ですね」って言いたい?言われたい?

浅葱ヒカリ

「月が綺麗ですね」


と、ドラマのヒロインが想い人に言われるシーン。


綺麗な満月でもなく、三日月でもなく、ましてやうっすら雲がかかっているのに何故か喜ぶヒロイン。


(月が綺麗ですね=I love you.なことぐらい知っている。)


だけどそういうのセリフは、本当に月が綺麗な時にいうべきだと思う。


それではどっちのことか分からなくなってしまうから、微妙な月の時に言ったのだろうか。


恋というものは分からない。


遠回しに想いを伝えたところでどうなるのだろうか。


そんなドラマのようなセリフ私だったら言いたくないし、言われたくもない。


ストレートに言って、言われてこそ意味があると思うのに。


この世界のドラマ、小説、漫画、そして友達までも恋というもので染められてしまっている。


たまに知りたくもなるが、知らなくてもいいという考えに結局は戻る。


だって、十七年間知らなくても生きてこれたのだから。


卒業まで後半年。


きっと恋を知らず高校生活も終えるのだろう。


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