不仕合わせ

 この世に

 何が不仕合せかといって

 学が無い

 能力が無い

 家族が無い

 健康が無い

 いろいろあるだろうが

 金のないことほど

 惨めで辛いこともなかなかあるまい


 財布の中の金は

 絶対的なステータスである

 社会から認められた

 自分自身の価値である

 昼飯に二千円払えるかによって

 人の価値は二分される

 

 持たざる者は猫背でこそこそと

 持てる者は肩で風を切って歩いている

 我等は金の奴隷である

 金額が人格を支配している

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