ケサランパサラン
渋谷の辺りを歩いているときに、何か白くてふわふわしたものが浮遊しているのを見た。最初は動物の毛か、或いは植物の種が飛んでいるのかと思ったが、それを見ていると何故か無性に捕まえたくなって、年甲斐も無く追いかけてしまったのである。
いとも簡単に捕まったそれは、ケサランパサランであった。いや、ケサランパサランとは何ぞや、と言われても困る。とにかく確信したのだ。
これが、そうか、とじろじろ見まわしていたが、そうしていると毛がどんどんと抜けている事に気が付いた。ケサランパサランは幸福を呼ぶという。持っていればお金が入ってくるだとか、色々な噂があるようだが、何だか痛ましくなってきて逃がしてやった。
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