煩悩

 百八話なので煩悩である。既に『煩悩の塊』と言う題で書いているので、二番煎じの感は否めない。

 題名を見直してみると、酒だの、金だの、確かに煩悩に違いない。だが、全く煩悩の無い人間と言うのも、それはそれで魅力に欠けるのではないか。俺は世界一の金持ちになるのだ、という気概があってもいいじゃないか。それぐらいの方が見ていて面白い。私には到底そこまで思えないのだから。

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