任務
ここでいいのか?
インターホンを発見する。
ホントにここでいいのか?
再度確認する。
確かに【302】と書かれている。
オレはインターホンを力強く押した
ピンポーン
足音が聞こえた。たぶん向かってきてるのだろう。
ガチャリ
ドアがゆっくりと開く
その隙間に身を捻じ込ませた。
自分の痩せてる体系もあってか入る事に成功した
ドアをしめる。
それと同時に相手が口を開く
「誰にも見られなかったよな」
「見られてない」
オレの任務はここからだ。正直さっきまでのはウォーミングアップと呼ぶべきだろう。
「ここにリストがあるんだ。アレは持ってきたか?」
「ああ。その点に関しては任せてくれ。予備も含めたら3つ程ある」
簡単に3つというけれど、その大変さを相手は分かっているのか?
・・・たぶん分からないだろう。大変さを知っているのがプロといっても過言ではないな。
「オレは聞いたぞ。お前がこの道でのプロだってな」
「まあ。一応な・・・それなりに歴は長い」
「だったら。確実に1発で仕留められるんだよな?」
「ふん。愚問だね。オレはプロだぞ?プロだったら1発で成功させないでどうするんだよ」
「1発前提なのに3本も持ってきたのか?」
「それは良くないか?」
「まあ。オレが口出すのも良くないか・・・頼んだぞ」
頼んだぞ。って言われなくても普通にやるわ!なんかコイツの態度なんか鼻に付くな・・・。まあいいか。
しかしオレは熟知している。この手の仕事はオレが任務遂行したらどうせ逃げるタイプだ。先に金を貰っとかなければな。念には念をだからな
「まあ、先に金を貰おうか」
「いや。駄目だ。お前が始末したらオレが払う」
「お前から払わないと信用できないぞ?」
「そういってオレは逃げられた事がある。先にそっちが始末させろ」
「・・・分かった」
言っても引かないタイプだ。
まあ逃げられたら、こいつの住所に請求書を1000でも2000でも送ればいいだけだろう。
「さて・・・無駄話もここまで。さっそく始末してやるよ」
「頼もしいな。」
「ヤツは何処にいるんだ?」
「聞いて驚け」
「・・・どこだ」
「台所だ。」
「ふむ。」
バッグからブツを取りだし、台所に忍び足で向かう。
台所についた。すると・・・
そこにはいたんだ・・・。オレはプロだ。一発で仕留めなきゃプロが廃る・・・
距離を縮まらせた。あと数cm。相手は気づいてない。
今がチャンスだ!
プシュー
奴は倒れた。
「ハハハ。手ぬるいわ!」
「おー。凄い。助かったわ。ありがとうな」
「金出せ」
「うい。1万4800円。」
「丁度。またなんかあったら電話してこいよ」
「お前なんかうざいからもう一生電話しないわ」
「そういうなって。まあこれからも害虫駆除サービス。利用してください。」
最後の宣伝してオレはその家を後にした。
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