第4話

七瀬目線2


美月の寂しげな背中を見送って

帰り道を歩いていた私

(一哉のことだし…本気で練習してるよね…

でも美月はなんであんなに厳しく言うんだろう…

あ、そうだ。祐先輩に連絡して一哉の話聞いてもらおうかな…)

そう思って私は祐先輩に電話を掛けた

井上『もしもし?…七瀬?どうしたの?』

私『あ、先輩?すいませんこんな時間に…』

井上『大丈夫だけど…なんかあった?』

私『あ、いや…いつものことなんですけど…

一哉があの試合のことでまた美月にきつく言われちゃって…最近、一哉元気なくて…

先輩、励ましてあげてくれませんか?』

そう言うと先輩は笑いながら

井上『あいつら相変わらずなのなー…

まあ、わかった。今からあいつの家の方行って

渇入れてくるわ』

私『お願いします』

そう言って私は電話を切った

一哉目線物語…


翌朝、練習に向かうために準備をしていると

下にいる母親が

『一哉!将太君と七瀬さんが迎えに来てくれたよ。早く来なさい?』と言ってきた

(え、なんで将太と七瀬が…?)

そう思いながらも

俺は『今行くよ』と返事をした

下に行くと二人はいつも通りのテンションで

七瀬&将太『おはよ!』

俺『おはよ…どうしたの

珍しいじゃん…迎えに来るなんて。』

将太『だって、昨日元気なかったじゃんお前。

ずっと思い詰めたような顔をしてさ』

七瀬『昨日、いつもの美月のきつい言葉言われてたし…また落ち込んでないかなって

心配だったから…』

俺『大丈夫だよ。あんなのいつものことだし

事実しか言われてないから』

そこまで話して、苦笑しながら

俺は『そろそろ行こう

遅れたら、お前らもなに言われるかわからんぞ』

そういいながら家を出た

七瀬『そうだね!行こう!』

将太『きつい言葉はごめんだよ…急ごう!』

そう言いながら二人も俺のあとに続いて

家を出た

学校につくと勇紀と蓮が一緒に来ていた

二人は俺らをみるなり

『おはようございます!』と挨拶をした

七瀬『おはよ!早いね二人とも』

将太『関心関心~。次の新人戦

二人も団体出るんだから、しっかりからだ作っていくぞ』

将太がそういった瞬間

今年から柔道を始めた蓮が

蓮『俺も出るんですか!?まだ、初めて5ヶ月なんですけど…』と焦りながら言ってきた

俺『当たり前だよ。男子は4人しかいないんだなら。男子は5人で1チームが本当の形なんだからな』

蓮『…はい……』

心配そうな蓮を見て七瀬は

七瀬『まあまあ!一哉とか美月に

鍛えられてるんだし、蓮も十分勝負できると思うよ!だから、頑張ろうよ?』

そういわれた蓮は

蓮『はい…がんばります!

勇紀!早く道場行って着替えるぞ!』

勇紀『え!?お、おう!』

二人は急いで道場に向かっていった

そんな二人を見てたら突然

『七瀬、甘やかしちゃダメだよ』と声がした

振り返ってみるとそこにいたのは…


…5話につづく







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