二人の淡々としたやり取りが好きで読み進めていくうちに、ついにラストにたどり着いてしまいました…。自分は「素敵」としか感想が出てきませんでした。
第六の指があるとしたら、どういった人類史が刻まれるのか。そうした自主企画に端を発した今回の物語は、それを文化や民俗的なものとして設定を進め、脱着可能という思いもつかなかった形へと導いております。それでいて、その第六の指に込められた信仰や想い、扱いを軸に話は進み……。ちょっとダークな、身近にある狂気のような。ない我々からすれば異端にしか見えないけれど、彼らにとっての日常を垣間見る事ができる。興味深いお話です!