平成の騎士団〜番外編〜

青原 樹

第0話 七神の新米騎士達

 七神なながみ中学高等学校。1986年創立。歴史は三十年と浅いものの、今や日本全国にその名が知れ渡っている。

 その理由は、創立して三年目、1989年の1月に初めて行われた『戦闘』と呼ばれる、学生達による戦いの中にある。七神中学校のとあるチームが、他を圧倒し、魅了するチームワークを見せて優勝したのだ。

 そのチームの名は、『平成の騎士団』。七神中学校の名を世間に知らせたチームである。人々の記憶に強く残り、今や知らない人はいない程有名となった。





 あれから30年。『戦闘』において強豪となった七神中学高等学校に、ある少年が入学した。剣崎翔陽けんざきしょうよう、十三歳。平成の騎士団に憧れ、彼らを越えるためにやって来たのだ。志を同じくする仲間はすぐに現れ、翔陽は彼らと仲良くなった。


 彼と同じ小学校の出身で、『グローブ』を用いた接近戦が得意な少年、拳藤大輔げんどうだいすけ

 『弓矢』を使い相手を射抜く、容姿端麗、品行方正な少女、弦葉麗奈げんばれいな

 実家は鍛冶屋で、大型の『ハンマー』を振るう少年、鎚本健心つちもとけんしん

 『狙撃銃ライフル』を扱い相手を撃ち抜く、背の小さな少女、銃礎鈴菜じゅうそすずな

 ムチを組み合わせた『ロッド』を操る、ストレートヘアーの元ヤンキー、杖光寺綾乃じょうこうじあやの

 妖刀『夜桜よざくら』を用い、持ち前の素早さで戦う魔術師、花坂美姫はなさかみき

 美姫の弟、妹であり、姉に似た『刀』を使う双子、花坂雄斗はなさかゆうと花坂藍華はなさかあいか

 そして、翔陽と同等の実力を持つ、謎多き『大鎌』使い、鎌野秀一かまのしゅういち


 彼らは揃ってチームを作り、『戦闘』に向けて訓練を続けている。そして、様々な出来事を経験していく。

 それは日常においても同じ事。どんなに小さな出来事でも、彼らにはよい経験となることがある、のかもしれない。

 これは、新たな伝説を刻む少年少女の、ちょっとした日常を描いた物語である。

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