第8話 埋葬前のハチ公

埋葬前のハチ公を写真おさめる


「ハチが死んだって、おいら、信じらんねえよ。

だって、ハチは、おいらのかあちゃんのようなもんじゃん、そうじゃん。」


駅長「ぼん、ハチは死んじゃいねや。しばらく、眠って、、それから、上野先生のところへ、ご様子を見に行くんじゃよ。」


「あのね、駅長さん、ハチはよく、おいらに、焼き鳥、くれたんだよ。

串んとこ、喰わえて、おいらの達の小屋へ、持って来てくれたんだよ。

なのに、もう、ハチがいねえなんてよぅ・・・・」


駅長「ぼん、真ん中においで、写真の真ん中に写るんじゃ、、わすれんなよ、ハチのこと、忠犬、その忠義皇国を、忘れちゃいかん、ハチの心は、ぼんの中では行きてるんじゃ。」

昭和11年3月8日のことであった。

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