.


「咲希どうしたの?」


ずーーんとなってる私に香澄ちゃんがびっくりしてた

横にお兄ちゃんもん?とこっちを向いてきた


「いや、なんか…合コン行こうって言われた


「合コン??楽しそうじゃん!」


にっこり笑う香澄ちゃんにお兄ちゃんをジロリもにらむ

…香澄ちゃん思ったことそのまま言う人だから


「けど苦手なのにー…」


「まあ一回は経験してみたらいいじゃない!いつ?」


「まあ土日のどっちかじゃないかな?」


「じゃあまた家お邪魔するね!服とか髪してあげる!」


「いやいいよ…」


「可愛くしなくてどうするのよ!ちゃんとしてあげるから!ね!」


念を押されると断りしれない…


あーーあ、逃げ道なくなっちゃったよーー


行かないとダメになっちゃった…


当日まで緊張と不安で埋め尽くされそう…


ほんと、気乗りしないなぁ…


心までずーんと落ちていく



「たまに羽伸ばしたらいいさ、いい出会いがあるかもしんないし?」


な?とお兄ちゃんはふんわり笑う

…いつまでもお兄ちゃんには心配かけさせたくないなー


「うん、頑張ってみる」


「よしがんばれ」


頭をなでてくしゃくしゃにする


「もう子供じゃないもんー」


「子供だろー?」


「一個しか変わんないじゃん!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

音のある世界とない世界 @toppa

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ