~絶望は突然に~・おまけスキット
~とまどいのミレニア~
シュクル「ミレニア、落ち込んでおるな……」
イシェルナ「無理もないわ。王様とのことでも大変だったのに、大好きなおじさんがあんなことになったら……」
スタード「……」
ミレニア「大丈夫、なのじゃ」
イシェルナ「ミレニアちゃん……」
ミレニア「聖依術で浄化しなきゃ元に戻らないなら、わしがやるしかないからのう。王様も元に戻ったんじゃ。なんとかなるじゃろ!」
シュクル「……そうだな」
イシェルナ「ええ。それじゃああたし達は、ミレニアちゃんとシュクル君のサポートね!」
ミレニア「頼りにしとるぞ、ルナ姐♪」
スタード「空元気も元気のうち、か……」
デュー「空元気で足が震えるなら、周りでしっかり支えるだけだろ」
スタード「……そう、だな」
~次から次へと~
リュナン「王様倒して浄化してハイ終わりーじゃないなんてぇ」
オグマ「あのザッハが、あんな憎悪を剥き出しにするなんて……」
フィノ「世界は大変なことになっちゃうし、どうしたらいいのでしょうか……?」
デュー「まったく、次から次へとよく事件が起こるな」
リュナン「少年、やっぱ何か憑いてるんじゃないですかー?」
デュー「オレが原因かよ!」
フィノ「でもその度に、なんとかしてきたのもデュー君でしょう?」
デュー「……まあな」
リュナン「なら今回もビシッとなんとかしてくださいよ」
デュー「その時にはお前らにも手伝って貰うからな」
フィノ「はーい♪」
リュナン「人使いの荒いこって」
デュー「よし、気を取り直してもうひと頑張りだな!」
オグマ「……こんな仲間達といられたら、何か違ったかもしれないな、ザッハ」
~仮面の騎士の認識~
オグマ「?」
スタード「気付いたか、オグマ」
オグマ「グラッセがいませんね。どこに行ったんでしょう?」
リュナン「勝手な奴ですね、教官さん連れ帰るんじゃなかったんですか?」
スタード「あいつはたまに子供のようなところがあるからなぁ……かと思えば妙に知識が豊富だったり、あと素性は不明だが実は育ちがいいんじゃないかとかたまに思わせるな」
オグマ「そうなんですか?」
スタード「ひねくれているようで、あれで結構素直な子だぞ」
リュナン「なんか、教官さんと俺達の認識にずいぶん差がある気が……」
オグマ「スタード殿は同じ騎士だし、接している時間が長いからな」
リュナン「はぁ……」
スタード「釈然としないと顔に書いてあるぞ」
リュナン「だってだってぇー」
オグマ「リュナン」
リュナン「……はーい」
~助かってよかったね:カミベル~
フィノ「カミベルさん、消えちゃわなくて良かったですね」
デュー「けどあんな状態で大丈夫なのか?」
カッセ「聖依獣は自らを器として精霊を宿すことが出来る、それは何度も見ていたろう」
オグマ「精霊はマナの集合体みたいなもの、だったな」
フィノ「でもずっとあのまま、長老さんの中にいるんですか?」
カッセ「声ぐらいなら聞くことが出来ると思うが……」
デュー「巨大モップじいさんから美女の声か……」
フィノ「会話する光景想像したら、シュールですね……」
デュー「王様なら真顔でやりそうだけどな」
~助かってよかったね:モラセス~
スタード「モラセス王……よかった、本当に」
オグマ「治癒術が効かないと聞いた時は、どうなる事かと……」
デュー「ホントに自力でなんとかしちまいやがったなんて、化け物だよなー」
スタード「こら、お前はまたそういう……」
オグマ「けど、デューがあの時言葉をかけなかったら、助からなかったかもしれない」
スタード「……それは、そうなんだが」
デュー「ま、終わり良ければすべて良しってことで」
スタード「そうだな。デュランダルにはモラセス王が直々に有難い説教をしてくれるようだしな」
デュー「げっ」
スタード「勿論私も一緒だ。礼儀作法から叩き直してやるから覚悟しろよ?」
デュー「そ、それはこの問題を解決してから……な、教官?」
スタード「ふふふ」
オグマ「スタード殿も、楽しそうでよかった」
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