第51話 地球組の初陣

 道を塞ぐ巨像型アニメイテッドとの交戦を回避し、脇道に入った一行。全員が乗り気でない以上、不要な戦闘は避けるのが賢明と頭では分かっていても。メルはどことなくスッキリしないものを感じていた。


「ユッフィーちゃん、あれでよかったの?」

「あの敵を無理に撃退したとしても、RPGのようにはお金を落としません。そしてアニメイテッドは破壊できない以上、敵の一部を何かの素材として持ち帰ることも不可能なのでしたら…ただの時間の無駄ですわ」

「そっかぁ…そうだね」


 メルとしては、早く得意のチェーンソーを振るってみたいのだろう。その二人のやりとりを、後続のバルハリア組四人は興味深く観察していた。


「なかなか、用心深いのぅ」

R P Gロールプレイングゲームに慣れ親しんだ地球人は、異世界においても冒険者としての素養が高い、か…」


 アリサが感心する隣で、クワンダはイーノの言葉を思い出していた。地球から勇者候補生を招くと提案されたとき、その根拠として挙げられた説明だった。


百万の勇者ミリオンズブレイブたちの中には、猪突猛進の脳筋さんが多かったですけど。数の暴力で蹂躙できない今の状況なら、的確な判断だと思います」

「無闇にアニメイテッドと交戦しても、お金にならないのは確かです。紋章術の力で耐久性を格段に高めた装備でも、修理費が不要になるわけじゃありませんから」


 ミキが、はじまりの地で数千名にも及ぶ「勇者様ご一行」に加わっていた当時を思い出しながら、地球組への感想を口にする。

 リーフは、氷結の呪いがもたらす「永久保存」効果のせいで異常な頑丈さになっているアニメイテッド本体を見境無しに斬ったり殴ったりしても、武器の方が無駄に壊れるだけだと指摘した。


「わたくしたちは、まだこのエリアに到達したばかり。今の時点では、到底敵わない難敵もいると思っておいた方がいいでしょう」


 ユッフィーの中の人であるイーノは、辛口の難易度で知られる携帯機用ダンジョンRPGのプレイ経験から、巨像を現時点で勝ち目の無い強敵と判断した。地球人から見ればただのゲームソフトかもしれないが、バルハリアの冒険者から見ればそれはよくできた遺跡探索シミュレータと呼べるかもしれない。


 そのまま、警戒を怠ることなく進む五人。道は碁盤の目のようになっていて、時折路地の向こう、遠くに何体かの氷像を見かけた。それらは武装しておらず、古代の衣装をまとった姿で、何かに驚いたような表情のまま凍りついている。おそらく都市の住人だった一般市民の犠牲者なのだろう。

 古代ローマ時代に、ベスビオ山の大噴火による火砕流によって、一夜にして滅びた古代都市ポンペイ。その終末の瞬間をそのまま、氷の彫像に置き換えたような光景が

あたり一帯に広がっている。地球人たちは改めてこの遺跡の異常性に驚異と脅威を感じていた。


 やがて、五人は大通りよりは小さめな、ちょっとした広場に足を踏み入れた。中央には凍りついた噴水も見える。それは、ちょうど水入り風船に針を刺した瞬間をハイスピードカメラで撮影したような。噴き上げる水の形がそのまま残って、水しぶきのひとつひとつまでもが空中に固定された、異様で不思議な凍り方をしていた。


「まるで時間が止まったような…いえ、本当にそうなのね」

「すっげー!」


 ミカとメルが、驚きと好奇の視線を噴水に向けている。一方モモは、噴水ではなくその土台に設置された石碑に注目していた。


「あった、紋章発見なの」

「あれですわね」


 モモとユッフィーが見ている石碑には、淡く光る紋章が浮かんでいた。表面は滑らかで、凹凸などはない。アニメイテッドの本体を無敵にしている呪いの「永久保存」効果は遺跡全体に及んでいるから、石碑自体を持ち帰ることはできない。その場から動かせないのだ。


「あれをスケッチして紋章院に提出すればぁ、いくらかお金になりますよぉ」


 エルルがモモに説明する。紋章院は遺跡に眠る古代の「失われた紋章」を収集しており、その効果効能を研究により解明して、新たな紋章術を編み出したり都市機能を紋章術の力でより快適に整備するのだと。紋章を写して持ち帰る方法も色々あるが、費用対効果を考えるとスケッチが一番らしい。


 広場を見渡すと、氷像の魔物アニメイテッドの姿は見られない。これなら近づいても大丈夫だろうと五人が警戒を解こうとしたそのとき、一行の脳裏に女神の警告が響いた。


「みなさん、噴水の影に動体反応です!数は3!!」


 次の瞬間、物陰に伏せて待ち伏せしていた氷像たちが走る動作もせずに、スーッと滑るような俊敏な動きで飛び出してきた。その動きは、元が人間だったとは思えないような人体の可動範囲を無視したもので、まさに見えない糸で吊り下げられたマリオネットそのものだった。

 あまりの一瞬の出来事に、前衛のユッフィーとメルとミカの三人は対処しきれない。エルルとモモの表情が凍りついた。

 使いこなせば、アバターボディは熟練の冒険者を凌ぐほどの運動性能を持つ。しかし、それを操る地球人の意識が身体に追いつかない。RPGやその他ゲームの経験が豊富でも、何か武道をやってるわけでもなく現実での戦闘経験などあるはずない三人には。とっさに手持ちの武器や盾をかざして敵からの攻撃を受け止めようとするのが限度だった。


 あたりに三つの閃光が煌く。女神の加護オーロラヴェールが敵の攻撃を弾いたのだ。それは太陽から地球へ飛来したプラズマの風が、大気中の原子と衝突した時に発する極光オーロラの輝きによく似ていた。

 氷像たちの勢いに押されつば迫り合い状態の三人に、後方のリーフから彼本来の優しさを抑えた厳しめの声が飛ぶ。


「みなさんのA V Pオーロラヴェールパワー合計値が一定の割合を切ると、転移紋章石が勝手に起動してパーティを強制的に離脱させます!1個100万ですよ、100万!!」


 ある意味、日本のとある国民的RPGでパーティが全滅したときに所持金が半分になってセーブポイントまで戻される仕様を。実際に死んだりしない代わりに金銭面でのペナルティが非常に重くなった形で再現したようなものだ。これもRPG感覚で迷宮探索を、というイーノのリクエストに応えた結果だった。

 それを聞いたメルとミカが露骨に顔をしかめる。モモとエルルは死なずに済むなら安い方だろうと思い、苦笑いを浮かべた。

 実際、パーティが全滅すれば犠牲者の分だけアニメイテッドが増える。それは後に続く者の探索をより困難にする。馬鹿が無茶をやって野垂れ死した、そういう単なる自己責任論では済まされないからこそ、こんな強行措置が取られているのだ。


「聞いた通りですわ。AVPはRPGのH Pヒットポイントと同じ。なりふり構わず、押し返しましょう!」


 今こうしている間にも、自分たちの大切な命綱は削られている。ユッフィーが内心の焦りを抑え、氷都市民の資格を得たことで制限の外れたアバターボディの戦闘用出力に任せて強引にアニメイテッドを突き飛ばす。


「こんなんで、金欠になってたまるかぁ!」

「下がりなさい、雑魚が!」


 メルは貴重な脱出アイテムを無駄にすまいと、ミカは精一杯の強がりを込めて敵を押し返す。敵との間合いが開けたタイミングを見計らって、後方からクワンダ、アリサ、ミキの三人が割り込んでくる。もう訓練どころではない。


「お前らが奴らと一対一では、荷が重すぎる。ここは俺たちで引き受けよう」

「申し訳ありませんの!お願いしますわ」


 足手まといになっていることを苦々しく思いながら、ユッフィーがクワンダに返答する。その声を聞いて、ミキが真剣に敵を見据えたまま元気付けるような声で。


「ショウタイムとでも思ってください。華麗な舞をご覧に入れます」

「…残念じゃが、あまりのんびり見物もできんがのぅ」


 アリサが視線を噴水に向ける。その中央に設置されていた水瓶を持つ乙女の像が、まるで血肉を得た魔除けの石像ガーゴイルのように、その重量に見合う緩慢な動きでこちらへ向かって来ようとしていた。


「あれは、ぼくたちで。そうよねユッフィー?」

「ええ。五対一なら何とか」


 モモの問いに、ユッフィーがうなずく。すると意外なことに、エルルが勇気を振り絞ったような声を出して提案してきた。争いを好まない彼女としては珍しい。


「わたしぃだって、攻撃魔法くらいできますよぉ!」

「エルル様?」


 ユッフィーの驚く表情に、エルルは笑顔で答えて。


「アスガルティアのルーン魔法。わたしぃがアウロラ様の巫女になる前から身につけていた、護身術ですぅ」

「魔法使いとして、ぼくも負けられないの」


 紋章士のモモも、巨大な絵筆を握って気合いを入れた。


「蒼の勇者でないわたくしたちに、アニメイテッドを操る『糸』は見えません。ましてや、アリサ様のような達人の技量もない。それでも…」


 ユッフィーには確信があった。勇者でも英雄でもない、何者でもないただの人が。この永久凍結世界・バルハリアの明日を切り開けるかもしれない、その可能性に。


「わたくしたちには、他の誰にも真似できない『自分なりのやり方』があります!」

 

 その宣言には、単なる「なりきり」を超えて聞く者の心に訴えかける何かがあった。イーノの演じているユッフィーは、言ってしまえば実在しない偽者フェイク王女プリンセスだ。だがその言葉には、イーノ自身の人生経験が凝縮されている。幼い頃から人と同じことができず、いじめられっ子で、ろくに友達もいない暗い青春時代を過ごして、かつて目指したゲーム制作の仕事にもつけず、引きこもりになって、30を過ぎてからADHDと診断されて、それでもまた長年世話になったPBW業界の存亡の危機に、日本人の心にある「大いなる冬」に、自分なりのやり方で立ち向かおうとする何かが。

 それは、多くの苦難に耐えてきた難民たちや、宿敵に敗れ氷都市に落ち延びてきた蒼の民や、再起を誓い己を磨く英雄たちのあり方にも通じるのではないか。


 誰もが、自分の言葉で上手く説明できるわけでもないが。ユッフィーに続いて敵に駆けてゆくメルとミカも、後ろで支えるエルルとモモも。卓越した技量と経験で、それぞれ敵と渡り合うバルハリアの冒険者たちも。ユッフィーの言葉に確かな手応えを感じていた。


(そうだ。それでいい)


 多元宇宙の隅々にまで、その多様性を殺そうとする庭師ガーデナーの脅威が拡散してしまった今。もはや勇者の血筋だけには頼れない。だから地球人のある種怪しげな主張にも耳を貸し、勇者候補生の制度にも協力してきた。

 クワンダの口元に浮かんだ笑みに気づくと、アリサやミキも同じ笑みを浮かべる。リーフもユッフィーの言葉に感化されて、最愛の姉を救い出す決意を新たにした。


「夢刃杖ヨルムンド、戦鎚形態!」


 光刃の杖をハンマー状に変化させたユッフィーが、乙女の像に渾身の力で打ち込む。元より、見えない糸を見極めて効率的に切ろうなどとは思ってない。敵をよろけさせるのが狙いだ。

 線路上に立ち往生した自動車に、加速の付いた列車が突っ込んでくるかのような。凄まじい衝突音が響き、乙女像のアニメイテッドが噴水の台座まで飛ばされ叩きつけられた。それでも、見た目には傷ひとつ付いていない。


「半端な打ち込みじゃ、足止めにもなりませんわ。全力で参りましょう!」


 人形を思い切り殴ることで、衝撃で見えない糸を引きちぎれないか。勇者の落日のとき、アリサが妖刀の封印を解き喚び出した手だけの巨大な鬼は圧倒的パワーでそれを実現していた。

 夢でそれを見ていたイーノは、ユッフィーのアバターボディを操作して力任せにドワーフ族の剛力を再現する。


 氷像がゆっくり起き上がる。少々動きがぎこちなくなってはいるが、糸の損傷はまだ十分戦えるレベルらしい。


「ペイントスプラッシュなの!」


 そこへ、モモが絵筆を振るって赤い絵の具を飛ばす。その飛沫は火の粉に変じて、魔物と化した乙女の像に降りかかる。星霊力を宿した鉱石を砕いて作った、特別製の顔料を混ぜ込んだ魔法の絵の具だ。


「見えないなら、色をつければいいんじゃない?」


 モモの考えはそうだった。その狙いは功を奏し、何もないはずの空間に火がついて。小さく火のついた点の集まりが、そこに糸という線があることを視覚的に教えてくれる。


霰弾ハガルのルーンですぅ!」


 元が石材な分だけ、クワンダたちが戦っている人間ベースの個体よりは緩慢な動きで接近してくる乙女像のアニメイテッドに、エルルが追い打ちのルーン魔法を放つ。アルファベットの「H」の横棒を逆斜線バックスラッシュに取り替えたようなルーンを空中に描き、小さな竪琴ライアーを抱えてかき鳴らせば。人の拳ほどもある大きな氷塊が、敵の頭上から散弾銃でも撃ったかのように多数降り注ぐ。その意味するところは、人智の及ばぬ自然の猛威。

 相手の弱点を点や線で狙えずとも、面で制圧してしまえば関係ない。本体は相変わらず無傷だが、どこかの糸が切れたのか敵の動きがさらに鈍った。


「よ〜し、ぶった斬っちゃうよ!」

「これなら、私でも…!」


 乙女の像が水瓶を両手で振りかざし、鈍器代わりに殴りかかろうとしてくる。そこをメルが右手を動かす糸を、ミカが反対側の手に繋がる糸を狙って切りつける。波状の刃を持つ両手剣と、鎌のような刃を持つ剣がそれぞれがっちりと「糸」を押さえ込んだ。モモの施した糸のマーキングあってこその快挙だ。


「硬っ!これで糸なの!?」

「見えないけれど、確かに何かあるわね!」


 アニメイテッドの本体ほどではないにしろ、それを操る糸もかなり強靭だ。それをたやすく断ち切っていた「勇者の落日」での光景に。地球人たちは、熟練冒険者との圧倒的な力量差を改めて痛感する。


「チェーンソー・エミュレート!ぶち切れろぉぉ!!」


 メルが波刃剣に仕込んだギミックを発動すると、剣は光に包まれてバルハリアには存在しないはずのチェーンソーへと瞬時に変わった。暴力的なまでの駆動音が唸りをあげ、鎖状の刃が火花を散らして硬質な糸を断ち切ろうとする。

 アバターボディは様々な種族の能力や特徴を再現する古の遺産だが、それを研究する過程で生まれた副産物が「異世界のアイテムを擬似的に再現する」異神器使いデモンストレーターの力だった。

 地球とバルハリアを行き来できるのは、知的生命体の精神だけ。地球のアイテムを氷都市に持ち込めない現状で、現代兵器やSF系の武器で戦いたい者には、この力が必要不可欠だ。


「ミカ様、二人ががりで切りましょう!」


 両腕を操る糸を押さえ込まれ、足の糸が切れているのか蹴りを繰り出して振り解くこともできない敵を見たユッフィーが光刃の杖を大鎌に変化させる。そしてミカの鎌状剣と同じ糸を挟みこむと、二つの刃をそれぞれ反対方向に引っ張った。


「せぇのっ!!」


 メルもチェーンソーに力を込める。すると、ブチッと何かを引きちぎる音が聞こえて左右の糸が同時に切れる。勢い余って、ユッフィーとミカは床に尻餅をついてしまう。


「おおっとっと!」


 同じく勢い余って前のめりになり、とっさに武器の変身を解除するメル。剣を杖代わりにして、どうにか転倒を回避した。


「やったですぅ!」


 後ろで見ていたエルルが歓声をあげる。前を見ると、乙女像のアニメイテッドは水瓶を床に落とした少々おかしなポーズで、元の凍りついた石像に戻っていた。


「…みんな見てなの!」


 初めて敵を倒せた喜びもつかの間、モモがクワンダたちを指差す。五人がそちらへ注目すると、それを待っていたように回避一辺倒だったクワンダとミキの動きが変わる。


「おじさま!」

「やるか」


 クワンダとミキ、二人の瞳が蒼く光り、オーラの炎が一瞬吹き出す。次の瞬間、クワンダの銀牙の槍とミキが手に形成した氷の突剣レイピアが一閃して、氷像たちはあっという間に糸の切れた操り人形と化し動かなくなった。

 自分たちが五対一で苦労して、力押しで強引に倒した敵を一瞬で片付けた。その差に呆然とする五人。


「まあ、見ておるが良い」


 残る一体の敵を、アリサが完全に動きを読んであしらっている。見境なく暴れる氷像の動きは、まるで滑稽な酔っ払いだ。それを最小限の動作で軽やかにかわし、アリサは封印の呪布が巻かれた妖刀を納刀状態のままで振るう。妖気の炎が軌跡を描き、初心者に教えるために操り人形の糸を一本、また一本と順番に切っていく。


「見えなくても、想像すれば良いのじゃ」


 そして、最後の一本がプツッと小さな音を立てて途切れた。


「皆様、お見事ですの…」


 見るだけと、自分で戦うのでは大違い。ユッフィーはその実感を再確認する。


 戦闘は終わった。周囲を見回しても、タブレットにも敵の反応はない。ついさっきまで戦場だった広場には一滴の血も流れず、氷像たちは動き出す前の姿で、倒されたその場で再び機能を停止して固まっている。


「地球のみなさま、お疲れのようですね。紋章の写しを取られたら、一度帰還されてはいかがでしょうか」

「無理をすることはない。俺も同意見だ」


 戦いの一部始終を見ていた女神が一行に提案し、クワンダもそれにうなずく。タブレットで敵の動きのデータを取っていたリーフが、五人の労をねぎらって声をかけた。


「お疲れ様です。転移紋章石を使わずに済んでよかったですね」

「帰ったら、サウナでリフレッシュですぅ♪」


 エルルの顔がほころぶと、ユッフィー、メル、ミカ、モモの四人の表情にも安堵の色が広がった。

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