Wの詩

赤キトーカ

第1話 W−1 2018/01/20 「わからないけれど」

W-1


長い時間。

少なくとも俺に取っては長い時間。

逢えるかどうかも

話せるかどうかもわからないから長い時間。

接し方もわからずに、ただ想いだけが強くなり、

いらだちばかり重くなり、どうすればいいんだ!という

やりきれなさが重なるばかり。

なあ。

俺は、どうしたらいいんだ?

君の心が、わからない。

わからない!わからない!

君が何を見てるのか?

君が何を聞いてるのか?

邪魔だとか、

うざいとか、なにひとつ言ってくれない。

君の言葉を、俺は知らない。

そうだとしても。

最初に言った、「長い時間」。

俺は、これからも、苦しみ続ける覚悟だけはある。

いい。

苦しくて、苦しくて、苦しみ続けて、

それで、少しずつでも、本当に、一週間に1mmだけでも

前に進むことができているのなら、いくらでも苦しむよ。

今はそれすらも何もわからないけれど。苦しむ事しかできないのだから、

それをすることにしよう。

これでも、それは時には方向性がまるで違うかもしれないけれど

それがあなたに対する気持ちのあらわしだし、大好きだという想いの

せいいっぱいの意思表示だから。

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