すべての勇者と勇者になりたい人へ

芹意堂 糸由

町、村、城下町(昼間)

 案内人

 1-1 町、村、城下町 (昼間)

     案内人


 案内人とは主に、町や村に入ったときに一番最初に出会う人である。勇者はこの人から“案内”を聞く必要があることから、「案内人」と呼ぶ。


 話しかけ方 例



・ガンガンいく勇者

「いっやあなんか〈村〉があると思ったら、こんなに美しい村だとは!驚いた。おっとそこの〈お兄さん〉、ここはなんという場所なんですかい?」


 イメージとしては、落語に出てくる人のいいキャラです。はじめて出会う村人ですから、多少のお世辞は必要です。とにかく、〈村〉の名前を一番はじめに聞きましょう。


「ほほお。そういう名前の〈村〉ですか。とても良いところに見えますね。そうだ、なにか最近、この〈村〉で起きた話でも聞かせてはくれないですか」


 いけるところまで聞いてみましょう。「なにか変なこと・おかしなこと」なんて聞き方しなくても、多少の村人ならなにか良いことを聞かせてくれるでしょう。




・ノーマル勇者

「こんにちは。〈元気がある〉〈村〉ですね。私はこの〈村〉には、はじめて訪れるのですが、なんという名前の〈村〉なんでしょうか?」


 あいさつと敬語は大切です。適当なお世辞が出てこなければ、笑顔だけでもいいです。どの世界でも、笑顔によって多少、相手の心を開くことができます。


「なるほど。そういう名前の〈村〉なのですか。もっとこの〈村〉について知りたいので、詳しいお話を聞いてもいいでしょうか?」


 このフレーズは、〈村〉の歴史なども聞かせてくれるかもしれない、大切なフレーズです。覚えておきましょう。




・シャイなひかえめ勇者

「あの、こんにちは。この〈村〉にはじめて来たので、〈村〉の名前とかを、教えていただけませんか?」


 ここまで言い切って下さい。ただし、相手に伝わるスピードで。自分で「少し遅いかな?」と思うぐらいのスピードがベストです。冒険のはじめに使う文章、練習しておきましょう。




・例外

「ふははははー。私は勇者だ。故に、私にそなたが持つすべての情報を提供せよ!」


 無理はしないで下さいね!

 時と場合によって、使えたら使ってみて下さい。

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