SCP-002「“生きている”居間」について

 リクエストより


オブジェクトクラス:Eucild


 SCP-002は肉の腫瘍に似ていて、体積は約60立方メートルです。

 入り口としてバルブハッチが取り付けられていて内部は広くない安っぽい賃貸マンションに似ていて、いくつか家具が置かれていたり外からは確認出来ない窓が取りつけてあったりしますが特徴として家具は彫刻された骨であったり、織ってある髪の毛だったり、なにかしらの形で人間の身体によって作られた、独立、もしくは断片的な配列をしたDNAを持つ生物学的物質であることが確認されています。


 さて、さらっと出てきた「生物学的物質」ですが我らがウィキぺディア様曰く「タンパク質やアミノ酸、ビタミン、ホルモンなど生物体内に存在する化学物質の総称」らしいです。要は難しいこと書いてますけど「人間製の家具がSCP-002内にはいくつかありますよ」ってだけなので別に上記のなんか難しく書いてあることは無視していいと思います。


 ここまでがこのSCiPに関しての説明です。ゆったりとSCPに移っていきます。


 SCP-002が「活動準備状態」に常にあるようにするために電源設備に繋がれており、もし停電などでこの電気供給が途切れてしまった場合、SCP-002の収容室のみならず隣接した施設も立ち入り禁止となります。そして電気エネルギーの代わりに高出力電磁波をぶつけることによってSCP-002を「活動準備状態」に戻し、電気エネルギーが完全に復活するまで高出力電磁波をぶつけ続けるようです。

 最低二人の職員がSCP-002の影響を受けて知覚が鈍くなったり歪められたりなどの症状を受けていないか互いに物理的接触を保ちながらSCP-002の内部または20m以内にいる必要があります。

 レベル2以下の職員がSCP-002に接触することは基本許可されていませんが、レベル4の管理者2名の許可証があれば撤回されます。この際、レベル3職員5名の指示に従ってSCP-002に接触し、接触後心理鑑定のためにSCP-002から5km以上離れた場所に72時間隔離されます。SCP-002と接触する職員はSCP-002との接触届が承諾された瞬間から隔離期間が終了するまでセキュリティクリアランスは剥奪されます。


 とここまでで書いてあることは終了です。


 書いてあるところに不明な点はないのですが、書いていない点があるんですよね。

 特にSCPのところを見て欲しいんですが、SCPを破った際に「どうなるか」がまったくと言っていいほど書かれてないんですよ。

「活動準備状態」前後なんてとくに分かりやすいんじゃないですかね。活動状態になるとかすらまったく書かれていませんからね。「活動準備状態」のオンオフしか書いてないので逆にそれは読み手の方に判断が委ねられているようにも見えます。

 メタに言及してしまうといわゆる「規制済み」や「伏せ字」が普及していない最初期のSCiPなのでよく見る██████がないが故の隠し方とでも言いましょうか。「どうなるか」が書かれていないことに気付いてからも楽しめるいい作品だと思います。


 余談ですが「生きている居間」は英語で「the “living” room」と書きます。つまりリビングルームとの二重ミーニングでもあるわけです。


 まとめ

「どうなるかは知らないけど気をつけろ!!!」です。


 次回は未定です。

 感染力がSCiPなウイルスのせいで時間があるので可能なら4月中にもう一つあげたいですがやる気次第なので分からないですね…

 では。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る