僕は君が死んだ次の日に死ぬ
@Seina0309
第1話
突然だけど、僕には友達がいない。
理由? それは一人が好きだからだ。
悲しくなんてない。
この日常に慣れてしまったからだ。 その時は、この日常がある一人の人物の仕業によって変えられてしまうとは、見当もつかなかった。
僕は、一人暮らしだ。
両親が離婚し、母親についていき、まもなく母親が亡くなったしまった。それからはアパートで悠々と時間を過ごしている。 家族がいないってこともあって、僕は学校以外にほとんど家から出ない。 唯一、家から出るのは、朝、夜ご飯の買い出しくらいだ。
今日もいつも通り、コンビニにでも買い出しに行く。
そう、全てはここから始まったんだ。
僕は後々、コンビニに向かった過去の自分を恨むことになる。
家から一番近いコンビニに向かう途中。
どこかで見たことがある人と目があった。必死に記憶を探る。 この人は誰だっけ? あ、思い出した。うちのクラスの、いわゆるヒロイン的な?人気者だと言うことに気づいた。
目があったまま、話すこともなく
立ち止まった二人、 すごく気まずい。 我慢できなくなり、ありきたりな こんにちは的な言葉を声に出そうとしたその瞬間だった。
僕は思わず目を見開いた。
目の前にいたはずの美少女はといえば、床に転がっている。 僕は一言。
「おい!意識はあるか?あるなら返事しろ!!」と。
どうやら、ないようだった。
僕は二つの選択肢の間で揺れていた。
一つ 大人に助けを求める。
二つ 交番に急ぐ。
大人に助けを求めようともしたが、
携帯を家に忘れた・・。
と、言うわけで近くの交番に急いだ。
彼女を担いでただひたすらに走り続けた。 文化部所属の僕にとっては、とても辛かった。
意外とあっという間に交番に着いた。
警察は、大慌てで病院に電話し、
知り合いだろう人物に連絡した。
3分ほどだろうか。
救急車が向かってきた。
彼女をのせ、大急ぎで来た道をUターンして、戻っていった。
3時間ほど後、警察からは、
無事、意識を取り戻した、明日、いつも通り学校に行けるだろうとの連絡が入った。
「安心したぁ。」と、一言呟く。
そして、どうして急に倒れたのか、少し気になった。僕はその日、食欲すらなく、晩ご飯は抜いてお風呂に入り、歯を磨き、そしてベットに飛び込んだ。
気がついたら朝になっていた。
いつも通り学校へ行く。
いつも通りの1日が始まるのだと、思っていたその時だった。 教室に入って来た人に話しかけられた。
振り向くと、クラスの人気者が、そこには立っていた。
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