7年、純恋期

コウ(浩)

第1話小学生期、

 僕が小学校1年生の夏休みに、市内から郊外の田舎町に引っ越してきた。

 そこは、他所から引っ越してきた人を受け入れない地域性の所だった。

 この土地で僕は小学六年生の夏休み迄、十数人の男子から、様々ないじめを受ける事になるとは思ってもいなかった。

 そのいじめに対して、教師達は見てみぬふりをする。

 と言うのも、その地域の事に対しては何事も関わる事の無いようになっていたからである。


 僕は父から、(とにかく暴力で解決しようとするな)と言われた、力による解決は更に悪い事になるからだと、言われたからだ、

 一度僕はしつこいいじめに耐えきれずケンカをして相手を傷つけてしまった。

 両親に連れられ相手に謝り、お金を払って、事は収まった。

 そんなこともあり僕はどんなに怒っても大声を出して怒りを発散するようになりました。しかし、何年もそんな事をしていると疲れてきます。

 五年生になる頃には怒る心も勉強をしようとする心も無くなりました。それと同じく、最初の頃には話をしてくれたり、こっそり遊んでくれていた友達も、僕に関わるといじめに会うので友達もいなくなりました。


 やがて時は過ぎ、五年生の三学期、六年生を送る会の練習が始まろうという頃に、何かと僕に話しかけて来る女子が数名出てきました。

 僕にしてみれば迷惑な話で、僕と話すことで何かされないかと心配で嫌だったのです。

 とにかく話しかけてきても聞かない振りで過ごして来たのですがとうとう先生から注意を受ける事になったので一応話をするようになりました。


 この時の五年生の担任はあい変わらず僕のことには関わらない人でしたが、女子の事は守ってくれる方だったのでいじめに会うことなく僕に話しかけて来るようになりました。しかし、またもや問題発生、今度はどうも男子全体が僕の敵になったようで僕とは一切話しをしなくなったのです。

 どうやらいじめをする主犯かくの奴が好きな女子が私に話しかけて来る女子の中にいたようで、その子が僕と話しをしているのが気に要らず焼きもちを焼いて、男子全体に僕と話さない様にと命令したようです。もちろん、男子の中に他にも同じく思っていた者がいたのは間違いない、

 こうして女子対男子の対立が始まりクラスが二分され送る会の練習どころではなくなってしまいました。そうなると困るのは先生で、男子と女子の代表者での話し合をした結果は、送る会が終わるまでは僕をいじめないと言うなんだかよくわからない結果を出して対立は解消されたようでした。僕を抜きで❗❓


 さて、六年生になっても僕はあい変わらずいじめのなか、ちょっと変わったのは学校に居る間は女子の取巻きが何でか着いてくる事になってしまったこと、面倒なのだか、とりあえず好きなように振る舞ってもらっていた。

 ある日の授業、理科で教室を移動するときにいつも僕をいじめる奴が一人の女子の足を引っかけた、「キャッ❗」僕の後で声がしたのでとっさに振り向き倒れて来る女子を受け止める形になったが、情けなく一緒に倒れてしまった。二人とも筆箱教科書ノートなど皆バラバラに落としてしまい、それを拾い集めるのに時間をとられ、理科室への移動が遅くなってしまった。理科室に着くとまだ先生が来ていない(ラッキー)のはすが何かおかしい?席が二人とも隣り合わせにされていたのだ、(やられた)でも時すでにおそし❗はやしたてるおバカが出る「お前ら熱いねぇ~熱い熱いねぇ~」

「なにいってんのばか男」女子が言い返す。

(始まったよ)僕は思ったが一応言う

「全然関係ないからな」すると足を引っかけて逃げた奴が、

「お前ら抱き合ってたじゃんか❗」

 僕「お前が足を引っかけたからだろ」

 女子「そうよ、あなたが足を引っかけて私が転ぶのを助けてくれただけでしょ!」

 男「嬉しかっただろ?」

 とその言葉を聞いたとき、彼女は顔を真っ赤にして怒りをあらわにして座った椅子から立ちあがり、奴の席に向かって行こうとする。僕は彼女の手をつかみ引き留めようとした。「やめとけ言わせとけ、もう先生が来るから、座って」と、しかし、みごとに、いすごとひっくり返されて、(ドサッ)「いってぇー」

 その声に我に返ったのか、「あっ!ごめん!どっかぶつけた?」

 僕「大丈夫、ケツだから、平気だよ気にすんなって」その時先生が入って来た。(おせ~よ)小声で文句を言った。

 女子「頭じゃないのね」

 僕「うん」

 女子「よかった❗ごめんね」

 先生「どうした?大丈夫か?」

 僕「大丈夫です。ちょっと椅子からこけただけです。」

 先生「、、、。わかった。じゃあ授業始める❗号令」授業は始まった。

 ここで紹介、女子の一人、名前は伊南直美(いなみ、なおみ)顔は元AKBの梅田彩佳に似ている、身長153cm40Kgあだ名はゴリラ、力強い❗

 僕、長田浩(おさだひろし)身長158cm50Kg

 後から女子達に浩(こう)と呼ばれる事になる。


 #2

 大問題、そして卒業、

 六年生になって一学期もそろそろ終わる頃、その事件は起こった❗

 相手は中3、いつも私をいじめる奴の兄貴、悪のお手本みたいな奴

 僕の下校中に待ちぶせされて、捕まり神社の森のなかへ、そこでボコられて、何でも言うことを聞くと約束させられてやらされたのは、、、。盗み

 村にある駄菓子屋の手提金庫から、オバチャンの目を盗み、一万円をとってこいと言う命令、

 盗みは成功、お金は奴が持っていき遊びに使ったらしい、

 2、3日後で僕は2メートルほど吹っ飛ばされる事になる。

 どうやら出所不明のお金で買ったものが親に見つかったらしい、盗んだのは僕だと告げ口したので、僕もすべてを話した。そしてたまたま、神社での事を目撃した者が出てきて、計画的犯行であることが立証されて、わかってもらえた。しかし嫌な一週間だった。

 父親には殴られ、背おいなげされて、、想いっきり痛かった。(T-T)

 その事件の後から取巻き女子の人数も減った。

 と言うのも、ようやく大人が僕に対するいじめの件で動き始めたからだ 。お陰で、僕をいじめていたやつはいじめをしなくなったが、今さら仲よくと言われても、これまでを思うと、素直にハイと言えるはずもなかった。

 元々地元民でなかった僕達家族はある人の意向によって、移り住んできた。土地の利権に関わる内容でもめている地主一族に利用されていたのだが、

 そんなわけで、2学期までは自由と正義のよりどころとして僕をいじめていられたがそれがいけない事だとハッキリとわかった彼らがひどく、小さくなっていた。

 六年生の三学期「未来への手紙」と言うのを書いた。二十歳の自分に送る手紙だった。

 僕はなかなか作文が進まなかった。何かになりたいと言う目標はなかった。

 仲の良かった男子二人と女子四人に話しを聞いてみた。

 バスの運転手、学校の先生、宇宙飛行士、看護士、CA、とにかく公務員、とか色々だった。

 その六人が声を揃えて僕に言うのは漫画家だった。「なんか面白そうだな」と思って作文にしてだした。

 その後で直美から、「あんたマジに漫画家でだしたの?」と聞かれて「そうだよ」と答えたら「マジに⁉うける🎵」と笑われた。

 この頃に仲よくなった6人とはしたの名前で呼びあうようになっていた。


 卒業式の練習、卒業式とあわただしく進み、春休み中学入学前に六人で集まって話しをしているとき、部活は何をやるか?と言う話しになった。

 男子二人は野球と陸上部だった。僕は入学してから考えると言った。

 直美が「ちゃんと考えないと3年間大変だよ?」と言う

「直は何部に入るの?」

「今のところ陸上部かな?」確かに直は足が早かった。小学校でも陸上部だったから僕も納得だった。

「直も陸上部か」とつぶやいたら、

「一緒に入ろ❗陸上部」と誘うので、

「考えとく」と返事をしておいた。桜の花が八分咲きの公園で、

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