第74話 『キャバレーソング』 シェーンベルク

 そもそも、やましんは60年以上の人生の中で、『キャバレー』と正式に呼べるような場所には、1回しか入ったことがございません。


 現在は、お酒をほとんど飲まないやましんには、本来縁がなく、興味ない場所です。


 ただし、その1回行ったのは、預金をほとんど、はたいて行った新婚旅行の時で、まあ、そこは世界で一番有名な場所でもあり、普通のサラリーマンにしたら、言ってみれば生涯に一度しか行かない『竜宮城』のような場所でした。


 明らかに『異世界』です。


 テレビや映画の中だけのはずの世界が、実際にそこにあった訳です。


 びっくしでした。


 宇宙や地下にまで行かなくても、『異世界』はいくらでもあるわけです。


 でも、これが毎日でも行けるような場所になったら、ありがたみは、なくなるかもしれないですね。


 それはともかく、この『キャバレーソング』は、中学生時代にラジオで聞いて、シェーンベルクさんというキャラクターのイメージから、ずいぶんかけ離れていたため、気になっていたお歌です。


 ま、歌詞の意味は、良くはわかんないですが。


 全部で7曲からなる歌曲集ですが、現代音楽の元祖のようなシェーンベルクさまにも、若い時代はあったわけです。


 ちょっとコミカルな、面白い歌曲集。


 作曲されたのは、1901年。


 CDで楽しむだけなら、費用は大幅に少なめ。健康にもよいです。


 手元にあるのは、フィリス・ブリン・ジャルソン様のお歌。


 


 


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