第62話 『金婚式』 マリー

 小学生の時の鑑賞教材でもありましたが、ぼくはこの曲が大好きです。


 子供向けの小品だと思ったら、多分間違いでしょう。


 だって、『金婚式』なんですからね。


 実際、結構、含蓄のある音楽だよなあ、という気がして、しょうがないのです。


 楽しいけれど、しんみりもします。


 しかし、どうもこの作品も謎の作品で、もともとは管弦楽曲らしいのですが、


いったいオリジナルの作品は、どういうものだったのかが、分からないのです。


 手元には、管弦楽による演奏の録音もありますが、どうも、編曲されてるらしく


て、なにがオリジナルなのかが判断できません。


 ハンス・カン様のピアノによる演奏の録音も手元にあり、このあたりはそれなり


にオリジナルなものなのかなあ、と、思いますが。


 バイオリンとピアノ用の編曲も良く聞かれるようです。


 フルートのソロで演奏されたものもあります。


 広く親しまれているけど、元祖がよくわからない曲のひとつ。


 とはいえ、マリーさまは近代の方なので(1852~1928)、そうしたことがらを知ってる方は、きっといらっしゃるのでしょう。


 時々思い出したように聞いては、じゅわっとしたり、楽しんだりします。

 


 ************ うき 💐 うき ************




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