第4話 朝倉宗滴

今日の名言は

「武者は犬ともいへ、畜生ともいへ、勝つことが本にて候」


現代語に訳すと「武士というものは犬と言われようと、畜生と言われようと、 勝つことこそが最も大事である」といった意味になります。


 朝倉宗滴は、まだ信長が現れる以前、戦国時代初期に活躍した猛将です。戦上手で知られ、永正3年の一向一揆では、九頭竜川の戦いで一向宗30万人を、1万1000の兵で撃退しています。

 『信長の野望』をプレイした人なら、その名を知っている人も多いはず。高スペックだけどすぐに死んじゃう爺さんです。

朝倉宗滴こと朝倉 教景(あさくら のりかげ)(1477~1555)は越前国の守護大名・朝倉孝景の八男として生まれました。1481年に父教景が亡くなると、兄氏景が家督を継ぎ、以降、朝倉孝景、朝倉義景の3代に一族として仕えます。

朝倉義景といえば、信長に敗れ髑髏を金箔を施されてしまった朝倉家最後の当主ですね。信長に関してはこんな逸話があります。宗滴が亡くなったのは1555年79歳のとき。宗滴は臨終の直前に「今すぐ死んでも言い残すことはない。でも、あと三年生き長らえたかった。別に命を惜しんでいるのではない。織田上総介(信長)の行く末を見たかったのだ」と言い残したといいます。信長といえばこの頃は清州城主織田 信友を滅ぼしたばかり、まだ尾張一国でさえ統一していない頃でした。

結局、その信長に朝倉氏は滅ぼされてしまうのですね。


 今日の名言、分かってはいてもここまでぶっちゃけられる人はそうはいません。

 生涯ほとんどの時間を戦場で過ごし、あまたの戦果を挙げた朝倉宗滴がいうとその言葉の重みもずっと増すというものです。

 「勝てばいい」というわけではありません。しかし「勝たねば話にもならない」

これは現代人であっても変わることがない真理でしょうね。


今日の教訓

「作家たるものは、模倣と言われようと、無能と言われようと、作品を書くことが最も大事である 」

(結局それかよ!)

 

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