第1話 突然の訪問者
この日はたまたま町をあげてのジャイアントトード狩りを行っていた。
理由はもちろんジャイアントトードが大量発生したからだ。
俺は無傷だが、アクアは粘液まみれ めぐみんはいつものように爆裂魔法ぶっぱなして倒れて、ダクネスは何故自分は狙われないのかと悲しげな表情をしていた。
「カエルは嫌てっ言ったのに!なんでカズマさんは受けちゃうの!?」
「は!?お前だって『いつまでもカエルに食べられてちゃ女神の名として廃るわ!今度こそリベンジを!』とかいってたじゃねぇか!今回も食べられやがって!カエルの粘液のせいで最近おふろの排水口の詰まりが悪いんだよ。今日は銭湯行ってこい!」
またアクアに向かって説教をしてるとギルドのお姉さんが話しかけてきた。
「あっ!サトウさんここにいましたか。サトウさんたちに会いたいてっ方が王都から来られてますよ。」
まじか。誰だろ。あ きっとアイリスだな。そうにちがいない!
俺は久しぶりに妹枠に会えることを嬉しく思い顔が緩んだ。
「なんですかその顔気持ち悪いですよ」
めぐみんの辛辣な一言。どうやら察しられたらしい。無視しとこー
しかしのこの出来事がこんなことを招く何て俺は思わなかった。
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俺たちの屋敷の前で待っているらしく、期待を膨らませながら帰っていたが、その姿を見た瞬間、風船があっという間に萎むように俺の期待は消えた。
「なんであいつが来てるんだよ・・・・」
そいつは白スーツでアイリスの側近でアイリスに対して忠誠心以上の感情を持ってるダスティネス家に並ぶ貴族の長女クレアだったのだ。
「久しぶりだな、この前の護衛はご苦労だった。しかし貴様はいまだに貧弱そうだな。」
「余計なお世話だ。んでなんのようだよ?」
「アクア殿 めぐみん殿 ダスティネス殿に用がある。」
おっとまた俺は仲間外れですか。結構傷つくんだけどなぁ。
「この前の件だ。」
「この前の件とはなんのことだ?」
ダスネスが首をかしげると
「王都軍パーティへの申請だ。」
「「「「は?」」」」
「お前たちに以前から言ってたはずだ。お前たち3人にはパーティへの申請をすると」
脳裏に蘇る忌まわしき記憶
俺が初めて王都へ行って義賊(クリス)をとらえ逃して、コボルトにボコボコにされたあげく除け者にされたときに「あの物たちには直々に申請がくるだろうと」と言っていたのを思い出した。そのことで神器奪還に力を入れたのもある。ミツルギをスティールなしで倒して兵士を大半以上戦闘不能にしたことは俺にとってダークヒーローにみたいで格好いいと思ったいい思い出。
「いつの話をしてんだよ。半年以上も昔の話をしやがって!つーかなんで俺が入ってねぇんだよ!」
「コボルトごときに殺されるやつに最前線を戦い抜く力なんてないからな。不必要だ。」
「あ!!だから言ってるだろ。こいつらはステータスに関しては一流だよ。だけど行動に問題がある。俺のフォローがないと駄目なんだよ。」
「は?ヒキニートのフォロー?プークスクス そんなのなくても私達はやれはできる子なんだからね!」
カエルの粘液まみれな格好のお前がそんなこと言っても説得力あるわけねぇだろ。
「いま必要なのは戦力の冒険者だ。気転のきくお前ではない。」
ちゃっかり誉めんてるやんけ。
「俺のいた故郷の偉人で孔明てっやつがいるんだよ。そいつは戦の腕はないけど戦略を練るのが得意なんだ。そいつのおかけでいくつも絶体絶命な戦況を生き抜いたんだよ。気転がきくのやつは戦いにおいてのキーマンなんだ。」
「・・・どうでもいい」
何!?俺の完璧な論破が無視で破られた!?
「お前たちも知ってのとおり最近魔王軍が本気になり頻繁に奇襲を仕掛けてきているのだ。
あとまだ完全な申請とはいかない。様子見だ。」
奇襲という言葉にめぐみんが目を輝かせた。
「またあのような大量のモンスターのなかで爆裂魔法を放てるなんて・・・紅魔の血が騒ぎます!」
ヤベェぇぇまためんどくさいことにぃ・・・
「仕方ない。王都がピンチとなら断るわけにも行かない。カズマ、家のことは任せたぞ。」
「は!?だからなんで俺が行かないことになってんだよ!おかしいだろ!」
ていうかもうテレポートの準備してるし!
「カズマには申し訳ありませんが、行ってきます。お土産とアイリスからの手紙もらってきます。」
「心配するな。ほんの数日のことだ。しばらく休養でもしとおいてくれ。」
めぐみんとダクネスが少し申し訳なさそうな顔をしている。一方のアクアは・・・・・
「はやく行きましょうよ!あそこには行けばおいしいシュワシュワがたくさんあるの!たくさん飲むわよ!!」
ほんとにコイツあのとき埋めておけばよかった!!!
「そうか、頑張ってきてくれよ。」そういって
俺は笑顔で見送った。しかし本心は
「クソッタレがぁぁぁぁああ!!なんで俺は除け者なんだよおおお!!最弱職でここまで頑張ってきたのにぃ!」
マジで怒ってます。マジで。
するとテレポートしたところに置き手紙が・・
『ゼル帝のお世話よろしくね by美しき水の女神』
クソッタレがぁぁぁぁぁぁぁあ!!!
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