ド腐れトマトはバナナ味

楠木黒猫きな粉

第1話 そして真っ赤になった

私は転生した。というよりさせられたの方が正しいかも……

生前の私はトマトだった。いや、比喩でもなんでもなく普通のトマトだった。腐ったけどね!!

いや、普通のトマトが転生ってどう言うことだよ!だって?

私が聞きたいはそんなこと!!

まぁそんな腐ったトマトは何故か人に食われこう言われたのでした。


「うわーおバナナ味ィ!!」


意味がわからん。

なんだよバナナ味って。なんだよバナナって。

そして私のトマト生は終わりを告げたのでした。ちゃんちゃん


そんでもって何故か意識があって外を見てみました。なんということでしょう。人間になってました。


そんな経験をして私は常識を学ぼうと思いました。人として生きたいからね!!仕方ないね!!

初めは失敗ばっかりですよ!ブチギレルこともあったような気がします。そしてたまには同じトマトを食さなければいけない時もありました。泣きながら食べてやりました。その時だけは優しい両親を恨んでやりました。

あぁ……すべてのトマトに……幸あれ

そして後でわかったことなんだけど私は『女の子』らしい。トイレに入ろうとしたら怒られたのはビックリした。

急に怒鳴るのは止めてもらいたい。


それもみんな変な言葉を喋るし覚えるのに苦労したよ……多いし発音違うし字も違う。


まぁそんな苦労も小学校までだったよ。小学校からはちゃんと言葉を教えてもらえるからね!これは勝ったと思ったよ。

実際は私が知ってるような事を教えてくれるところだったけど……


そして中学校になった私は自分がかなりの恥ずかしがりやだと言うことが分かったんだ。

すぐに顔を赤くすると親友からちょくちょく言われてたけどここまで来ると流石に自覚するよね。誉められただけで赤くしてたからアダ名はトマトだったね。すっごく嬉しかった。


そしてそして義務教育も終わりを告げ高校生……現在の私


いま私は過去に類を見ない程に顔を赤くしていると思う。

何故かって?

そりゃあ……人生ではじめて告白されてるんだから


仕方ないよね!!


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ド腐れトマトはバナナ味 楠木黒猫きな粉 @sepuroeleven

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る